湖西晶『ソーダ屋のソーダさん。』
(12月号)
PCがとりもつ仲だった、ねぇ>斎田さんと沙和さん
ていうか、斎田さんなにげに高校生のとき(もしかしたら中学生?)には自作PCを組み立てていたのですね。自分には思いもつかない。頭いいやつなんだな斎田…。
11月号(のちほど)で、「止むにやまれず沙和さんを押し倒してみました」、ってな勢いの斎田さんでしたが、とりあえず勢いだけだった様子。「冷静な脳とは裏腹に」ってことは、斎田さんも、体のほうは正直ってことか(笑)。
沙和さんのほうはもちろん抵抗します。って、強えぇぞ。格闘で世界進出できるくらいではないかと。寝技(笑)ならば世界最強戦士かもしれない。しかし斎田さん死にかけてませんか。君は死んじゃあならんぞ。
で、その「抵抗」のおかげで、沙和さんにはまだ生きようとする力があることを彼女に知らしめた斎田さんでした。しかし、下半身を蹴られたのは痛いのう。まあ、「ご婦人方には絶対にお分かりになられない痛みでして」(古)。

斎田さんの、「沙和さんは3人殺した」という言葉がとても重い。なっちゃん、早田家のお母さん、そして3人目は沙和さん自身。なっちゃんを、お母さんを助けられなかった自責が、彼女の心の活動を自ら止めてしまったのでしょうか。
そして、なっちゃんの遺体がまだ見つかっていなかったという新たな事実。逆に見れば、遺体が見つかっていないということは、なっちゃんが死んでいるかどうかも、まだわからないということ。
沙和さんが死んだら、生きていることなんてできない斎田さん。もはや、沙和さんと斎田さんのこころは一心同体だから、ですね。

急を告げて島へと戻ってきた椒子先生。戻ってきて早々、みんなの注目を集めてます。
先生、ぼくも正視できません、椒子先生のこと。貼りつきすぎだろ…。でも、島の男どもみんな、ほんとは見たいんですね、椒子先生のことを。
戻ってきた椒子先生と呼応するように動き出した沙和さんの心臓が、なぜか彼女を苦しめる。心臓が動いたからよかったとは言えないらしい。
島で彼女を治すと宣言した椒子先生。さすが「白い巨塔」。ってほんとは、名医の代名詞としてはどうなんだろうか? という疑問は振り払って(笑)。
斎田さん鼻血吹いたー! 沙和さんへの外科手術はまだやってないですものね。出血多量になりかねない、斎田さんの鼻血は放っておいてもいいのか?(笑)

因島(瀬戸内海にある、広島県に属する島々の「本島」的な存在の島)の病院に行っていたという椒子先生。そこでだれを診たのか、といえば。
なっちゃんだった。彼女は生きていた。意識は戻らなくてもずっと生きていた。そして、なっちゃんが目をさましたとたん、沙和さんの心臓は動き出した。沙和さんに、生きなければいけない理由がよみがえったのかもしれない。
それなら、沙和さんのいまの苦しみは、産みの苦しみなのかもしれません。「早田沙和」が生まれるための。


次回、いよいよすべてが報われる時が来るのか。期待して待ちます。


森圭治『こまらぶ』隔月連載(12月号に掲載)
やっぱり、高野先輩が最強です。小蒔さんと藤代くん、その両者の弱みを同時に握ったわけですから。
ま、小蒔さんは憧れの漫研部長がメイド喫茶でバイトしていることに誘われて行った(しかもメイド服も着た)のだから、傍から見れば自業自得なんですがね(笑)。
ところで、「メイド服が普段着」ですか小蒔さん。それはありえない…。
だが藤代くんもさるもの(?)。彼はテンぱったら最後、ドツボに嵌まってとっぴんしゃん、って感じであります。帰ってこーい藤代くん(笑)。

そんなふたり(とくに藤代くん【受】)を恐喝しようと、手ぐすね引いてた高野先輩に待ったをかけたのは、部長さんですよ。これには私もほんとにびっくりしました。高野先輩を止められる人がいるとは。
それにしても部長さん、常識人だったんだねこのひと(人をつかまえて失礼です)…。
そんな部長と藤代くんをみて、「フラグが立った!」(「クララが立った!」のノリで)とはましろさん。でもこの場合、「藤代くん×小蒔さん」はありえず。「部長さん×藤代くん【受】」なんだよなぁ! 明らかにこのフラグは。

そんなところにやってきた、裸エプロン(違)の少女・みんとちゃん。このあたりの画はうまいですねえ。「裸エプが全裸よりエロス」という定説を裏打ちするような画になっています。
だけど、メイド喫茶でそんなサービスはいらないと思うよ。ただでさえメイド服という記号のおかげで、飲み食いよりもそちらのほうに眼が行くというのにだ、裸エプなんて、もっと集中できなくなるやん…。
それでもって、裸エプ(偽)のはずだったけど、パンツ(下着)は見えてたらしい、みんとちゃん。スカート履き忘れというドジッ娘ぶりはありえないだろう。
で、ましろさんは、なりゆきでくんずほぐれつになった、みんとちゃんと小蒔さんをスケッチしてるわけだが。本にしますか?
ああそして、みんとちゃんも高野先輩の虜なのですね。高野先輩、最強やー。

新属性「ツンアホ」。ようするに、基本はいきがってツンツンしてるけど、好きな人とふたりになるとアホ女になるということでしょうか? て、それじゃあみんとちゃんの思い人が小蒔さんということになるんじゃねーのかと?(笑)
少なくとも、小蒔さんの敵ではなさそうですが。


11月号掲載分も、他の作品も含めてまたのちほど。