小笠原朋子『ウチへ行こうよ!』
ちょっ、なに着てるんだよ!?

大倉家のお父さん、幸三郎さんです。裏の顔(?)は少女漫画家・如月聖良。
しかしなあ、ペンネームをつける時点で、もうちょっとマシな(失礼)名前はなかったんですか? って感じですが。せめて「立原あゆみ」クラスのネーミングならまだまともな(重ね重ね失礼)。
そんな幸三郎さん、女装ですか? むしろ私は幸三郎さんの女装云々より、女装するのにゆりえさんのスカートを履いてるのが、びっくりです。着るならせめて、奥さん(こずえさん)のスカートにしとけよ…。

そんな女装の深いわけ。それは、サイン会。ていうか、11月号で書いているようにサイン会なんて断っているものだと思ったら、作品の好評ぶりにこんどばかりは断りきれなかったのですね。
でも、どうでもいいのかもしれないけれど、大倉家ってみんなどこかズレている気がしますよ。
とくにこずえさん、あなたが。旦那さまを女装でサイン会に送り出すことが前提なのか、と(笑)。ある意味、女装して出て行く気になっている幸三郎さんよりズレかたがヒドいです。これも一種の、「あばたもえくぼ」なのか?

そんな如月聖良先生の作品、『あいつは恋のオシャレ泥棒☆』(正式名称)には、ゆりえさんの恋人・白戸明彦くんもメロメロです。というか、この『オシャレ泥棒☆』、どんな物語なのかと。
あげくの果てに、「今や女子高生のバイブルって感じ(by 白戸くん)」。まあそこはあえてつっこみません。作中で、ちゃんとゆりえさんがツッコミ入れているので(もちろん私もそう思います…>ゆりえさん)。
話がまったく変わりますが、白戸くんって、まんがを読むのは単行本派なのかな?

ともかく女装ってどうよ、という状況(幸三郎さんにヒゲをそる気がなさそうな時点で、なにをやってもねぇ…)に、めずらしく白戸くんが主導権を。
そりゃもちろん、この状況ではそれが妥当でしょう。サイン会に来た読者をだますことにはなるけれどもだ。
でも白戸くんはそんなときでも、こずえさんにときめくのは忘れない。ほんとまったくもって、こずえさんは魅力的なのですが、ゆりえさんとどちらのほうを真剣に見ているんだ、といいたくなるぞ。7本目のタイトルは、ほんとに深いなぁ(笑)。
サイン会当日も、こずえさんに感情移入しまくっているのがありありとわかりますし、一生懸命ごまかすのもなんかアレな光景ではあります。

やっぱりクリスマスは、ゆりえさんとふたりで出かけるより、大倉家に突撃して家族団らんしたほうがいいんじゃねえかと。
自分には正直に生きたほうがいいよ白戸くん?(笑)


続く作品ものちほど