私事ですが、きょう(27日)が個人的に07年の仕事納めでした。
先週あたまからきょうまでずっと、仕事に行くかビッグサイトへ行くかしていたので、予約していたこの本もようやく取りに行けました(予約してあったというのに!)。
22日以降に発売の、「ぱれっと」も「コミックハイ」も「フォワード」も「MOMO」も、ようやくきょうから読めるのですよ。
って明日からは会社の仕事納めも打ちあげもブッチして、大晦日までビックサイトに通勤なんですけどね…。それはさておき。

「まんが4コマKINGSぱれっと」に連載されていたこの作品。最終話は「ぱれっと」掲載時のものをもとに、さらに加筆されてバージョンアップで登場です。
ですが、加筆とはいっても「ぱれっと」掲載時のそれとは、似ているようで別の作品に仕上げられています。
コミックスに載った最終話のほうが作品の本数も増えて、物語の流れかたもより自動的なものになっていますから、最終話までの謎を解く「謎解き」のために読むのであればコミックスのほうがおもしろいと思います。
早田家がお母さんを失った土砂崩れにまつわるエピソードが、さらにはっきりと描かれます。
そこへ行き着くまでの「運命」を背負って、ひとは生きていかないといけないのだと。

だけど、ドラマがあったのは「ぱれっと」に掲載された最終話だったかなぁと。
雑誌では他の作家さんの作品との兼ね合いで本数に制限があるぶん、コンパクトにしていかないといけないわけで、その制約が逆に、斎田さんや沙和さんを動かすことで物語をうまく飛躍させてドラマティックにしていたのではないかと。
でも、コミックス版最終話で沙和さんが自分を取り戻した原因も興味深いというか、連載時にはいつもなにげなく視界にいた猫のサスケが、そんな重要な役割を演じる(演じるというか…涙)のかと驚いたしだいです。

あとこれは、4コマ単行本のほとんどに課せられた宿命なのですが、連載時にカラーで掲載された分もモノクロなので、「レインボウカキ氷」は厳しいことになってます。まあこれは、連載時に雑誌を買って読んでいた者の役得なのでしょう。

そしてお楽しみのドラマCD(予約限定版)。
沙和さん(CV:福井裕佳梨さん)は、ドラマでもやっぱり自然体というか(いちおう、死んでるひとなのだけど【笑】)、その「自然体」なところを声だけで演じられるところが素晴らしいなと。
それにしても、なつめちゃん(CV:門脇舞以さん)がキャラクター的にすごく得な、というか目立つ位置にいるドラマだなーと(笑)。
やはり、ポテチつぶてのギミックを持つ者は強い(笑)。

椒子先生を演じる斎賀みつきさんの声は初めて聞く声なのですが、この声はなんというか、現実にいるのかこんな声が、といいたくなるような。いわば、幻想の声ですねぇ。
これで椒子先生のビジュアルは、白い巨乳じゃない、「白い巨塔」ですよ。最強じゃないか!

木林れもんさん(CV:川澄綾子さん)は、まんがの世界よりもフットワークの軽そうなキャラクターになっていて、楽しくなりました。
そして、斎田さん(CV:伊藤健太郎さん)周辺に、あちこち散りばめられた「小ネタ」が笑えます。それは本当なのかキバヤシー!

限定版を入手できた方は、ぜひCDも聞いてみてください。いちおう、予約なしでもまだ手に入るお店はあるみたいですよ?

そして、はやくも湖西晶先生は「ぱれっと」で新連載です!(『ソーダ村のソーダさん。』)
なにごとっ!? って感じの次号予告で、どんな作品になるのかまったく見えませんが楽しみです。