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08年1月13日。きょうのアキバ

はい。きょう(13日)にアキバへ行った野暮用とはこの本のため。
この作品を描かれた速瀬みさき先生。じつをいいますと私、この方の描かれた作品を以前にも何冊か読んでおりまして、感想の手紙とかも自筆で書いたことがあります(当時はパソコンを持ってなかったから)。
商業誌では、BL系4コマ漫画(私はこれが面白くてはまった!)を描かれていたり、ストーリー作品でも、BLやホラーなどでちょっとディープな作品を描かれていたり。
そんな速瀬みさき先生が描かれた新作が、このエッセイまんがです。10日に書店でこの本を見たときはびっくりしましたわ。
きのうときょうは、速瀬先生がアキバや渋谷などで手売りでご本を売られていたとのこと(前代未聞だよな…)。先日のコミケ(C73)でも、アニメイトの企業ブースで手売りされてたとか…。
まあ「手売り」といっても、きょうのアキバで見るかぎりは、ふつうに「サイン会」だったのですが(笑)。というか、あんなに混雑するとは思わなかったです。ていうか、アキバってもうなんでもありだよね。

本題の、作品本編。
きょうの手売りで、誰が言っていたかわからないのですが(アニメイトの店員さん? 速瀬先生とご一緒だった編集さん【あとから読んだ本編の画とそっくりで、おもわず吹きました!】? 列整理してたご友人【?】の女性?)、「女性の方にも楽しんでいただけます!」って、男性ばかりの列に女性も来てもらえるように宣伝していたのですが…、もうしわけないがそれはどうだろうか? むしろ逆だと。 
別の言い方でなおかつ遠慮ない(酒が入っているので・酔いがさめたら後で削除するかも)言い方をさせていただくと、きょう並んでいた男性諸氏の多くは、読んで楽しめるのか? というところ。頭が固い私から見ると、うーんどうだろうか? と。
オタクっていう生き物は、「こだわり」という名の不寛容で出来てるものだし…。「ネトウヨ」なんて連中もそんな不寛容の方向性から生まれたものだし…。
まあそんなことは私にはどうでもいい。
でも基本線が「BL系の漫画誌に描かれたエッセイまんが」だという時点で、あらかじめ察して読んでいただいたほうがいいと思います。

私が読んでいていちばん面白かったのは、映画『ブロークバックマウンテン』の鑑賞リポート。なんかすごく、描いているときに気合が入ってる感じで面白いのです。
内容はぜひとも本で読んでいただきたいのですが。ああ、速瀬みさき先生のまんがだなぁ、と感じられる一作。
オールカラーの「波乱万丈絵日記」(アニメイトのサイトで連載されたもの)は、なにげに生活の失敗談が多いのが共感を誘います。『○ブ☆コン』に爆笑してしまった。

たぶんこの本の一番の「売り」と思われるのが、描き下ろしの「メイド喫茶のメイドさんを体験する」というものなのですが。
読んでいて、ピンチの連続な速瀬先生にいたたまれなくなります(笑)、ここでは良い意味で軽く書かれているけれども、女性って女性同士だと遠慮ないよね…。
さらにはピンチ以前に速瀬先生の実年齢まで明らかになってしまうわけで。
いい言い方じゃないかもしれんが(重ねていうけども酒が入ってるので)、並大抵のことじゃコミックスは出せないんだよなと、あらためて感じます。

ああだこうだ言っても私は楽しめました。あなた(とくに男性諸氏)は楽しめるでしょうか? ふふふ。

追伸・なんか知らないけれど、この本は広告が多いんだよなぁ。まるで雑誌のようにタイアップの嵐なのですが。