発売からはちょっと遅くなりましたが。
4コマまんが・2006年最大の発見といっていい、東屋めめ先生の初コミックスです!
…個人的には、先に発見したはずの竹書房はなにやってんの!って感じですが(苦笑)。

『すぃーとるーむ?』は、2006年11月(雑誌の発行ペースで)からの連載。芳文社お得意の複数誌連載もあいまって、瞬く間にコミックス発刊まで行きました。
初回からあらためて読み返してみると。ゆかりさんのキャラクターがかわってきていることに驚かされます。
初回のゆかりさんを見ると、主人公である永井くんへの指導者ぶりというか、「男まさり」を通り越した、ある意味「鬼軍曹」ぶりが目につきます。
それがだんだんと回を重ねるうちに、フェミニンさを増していくところがおもしろいです。いまも内面的には、鬼軍曹なところも多々残っているのですが。
鬼軍曹は別として、日本人離れした外見に反し、すんごく男前なんだよね、ゆかりさんて。
そういえば、彼女が設計の担当だったことを思いだしました。お酒は強いし、社屋内でからだを鍛えたりと、スーパーウーマンですよ。
永井くんは、初回からあんまり変わってないんだなぁ。ずっと二等兵って感じ? で(笑)。
彼には、ずっと二等兵でいてくれないと話が終わってしまうのかもしれませんが。

コミックス描きおろしなところについて。
中表紙。ちょっと! それはスカート履いてなくないか? この作品って、地味にエロスなところがにじみ出てるんですよね。
キャラ紹介は身長図。部長さんがなにげにマスコット的存在だったりします?
『もしもゆかりさん(&永井くん)が他業種のひとだったら?』
「女医編」は、ノンフィクションと大差なかったりするみたいですよ。
「自衛官編」。ゆかりさんの生活サイクルと自衛官の生活は、じつは合っていたのか!?
「デイトレーダー編」。それ、ただの引きこもりとかわらん…。

面白くて、なおかつ読んでいて色めきたつ作品は数少ないもの。
東屋先生はそれを数多く創ることができる、数少ない4コマ作家だと思いますので、これからもいっぱい活躍していただきたいと願っております。