小笠原朋子『おいしい日曜日ハート』コミックス『Hiスクラップ!!』発売中
小笠原朋子先生、アラスカからお帰りになられたようで。無事に帰られてなによりです。

ふたりの距離が、やはりだんだん近づいているんだよなぁ。
これまで、必要以上に三上さんに近づこうとしなかったあかりさん。でも、三上さんの本を読もうとしたりして(失敗したが【笑】)、距離を近づけようとしているように思えるのは、きっと気のせいじゃないです。
でも、そんなあかりさんにじつは戸惑っているのが三上さん。あれだけ心の中ではあかりさんに恋焦がれているくせにだ。この幸せ者。
三上さん自身がうぶなのか、あかりさんという存在がいるから彼の心がうぶになっちゃうのか。
横文字を使うのはあまり好きじゃないけど、あかりさんが三上さんをリスペクトしようとしてくれてることが、三上さんにはうれしくてうれしくてしかたがないんだろうなと。
だから、あかりさんが「最近異様にかわいい!!」んだよ。三上さんにとって。

だけど、それとともに三上さんも、あかりさんのそばにいるひとにも気に掛かるのが、あかりさんの「病気」。学生時代は病弱で、特技だった陸上をあきらめざるを得なかったくらいだったという。いまは元気にみえるけど、どんな状態なのかはあかりさん本人だけが知っているんだろうなと(もしかしたら本人すらわからないかもしれない)。

ここであえて、以前から考えていた自分の想像をちょっとだけぶっちゃけてしまうと、じつはあかりさんは「体の病気」ではなかったんではないかな、という想像が頭の中にうずまいているのですよ。「彼氏を作らない」とか、そういうのをみると。
ただ、自分の想像通りに物語が進むとすると、主題的に『Hiスクラップ!!』と微妙にかぶりそうなのが、自分の想像に自信がない理由のひとつで。
それに、もしテーマが自分が想像するものだとしたら、生半可なことでは描ききれないものになるとおもわれますし、下手に扱い方を間違えたらこの作品が批判の嵐にさらされかねないんだよなあ、と思うと、やはり違うと思うのですが。

上の一文は忘れて、最後の2本を読む。
やっぱりねぇ、あかりさんも三上さんに恋してますよね。まんがの上でも、恋する女は恋する前よりきれいになるんだよ! という私の持論をあらためて掲げたくなる、そんな2本です。
そんなかわいいあかりさんを前にしたら、三上さんもドキドキが抑えきれないんですよ。しかもそんなあかりさんが自分をリスペクトしてくれてる。
男にとって、いやむしろ人にとって、これほどの「生きがい」に感じられることがあるでしょうか! 
すごすぎますね。


続く作品ものちほど