竹書房のおーはしるい先生セレクション、約2年ぶりですよね。

小笠原朋子&師走冬子『おしえてハートルイ女王』
「おーはしるいスペシャル」とともに、ルイ女王も帰ってきました!
さらに今回は、前回執筆された小笠原朋子先生にくわえ、前回は座談会ゲストのみだった師走冬子先生も執筆されて、「お仕事サイド」&「趣味サイド」の2本立てとなっております。
まず全体を通して見ると、女王陛下はなぜそんなに調子こいてらっしゃるのかと(笑)。ルイ女王にツッコミを入れようとする竹書房の編集者の方々を斬ってみたり(蚕のなかみは未完成ですから女王!【笑】)、「ウジム…」とか言いかけてみたり。でも女王様ですから! 許されるのです(よね?)
ところで、そんな編集者の方々は、ルイ女王の家ち…ではなく「ペット」という設定になっているのですが、扮する動物がニワトリだったり羊だったりする時点で、やっぱりペットっていうより家畜向きなのでは(言っちゃった…)。

まずは「お仕事サイド」by小笠原朋子先生
羊に対して「モジャモジャ」って、愛のある呼び方なのでしょうかどうでしょうか。
漫画家であれば誰しもが苦しむというネーム(まんがのプロット)づくり。女王といえどもやはりネームづくりには苦労が尽きないようです。1話分を作るのに、一週間ぐらい出来ないこともあるとのこと。月刊ベースの4コマ誌とはいえ、一週間かかってもできないというのは進行上大ピンチでしょう。ルイ女王は小笠原先生にも同意を求めてますけれども、小笠原先生もそれくらい苦しまれているのでしょうか。今回の中ではそういう感じをうかがわせないそぶりを見せておられるような?
苦しいときには「魔法のノート」があるとおっしゃるルイ女王。魔法のノートと聞いて真剣に質問しているところを見ると、やはり小笠原先生も苦しんでいるようです。そのノートがあれば、すらすらとネームが出てくるらしいですよ。中身はごく普通のノートらしいですが。
ノートは、「効力が落ちそうだから本当に苦しいときしか使わない」とおっしゃっているルイ女王。ゲンかつぎは常用すると意味がなくなるんですよね。わかります。
でもほんとは、旦那さま(女王様の旦那さまということは、殿下?)&ふーちゃん王女といっしょに乗る車の助手席がいちばんネームが浮かぶのだそうです。
と、お惚気でしめられてしまいました。「朝寝てられ 好きなことを仕事にできたこと」が、漫画家になってよかったこととおっしゃるルイ女王。それが漫画家のお仕事を長く続けられる秘訣でもあるのか、と思います。

続けて「趣味サイド」by師走冬子先生
師走冬子先生、「仕方ないトコ(キャラ付け)」って、どこのつるぺた星人(by弓長九天先生)ですか!(笑)

小笠原先生のかけた魔法(笑)が解けて、全員が蚕になってしまった編集者のみなさん。これはべつに師走冬子先生が動物たちを書いている余裕がなかったわけではないんですね!?
というか作品中でもネタにもなっていますが、全員蚕だと個人特定ができません(笑)。あ、でもおかいこさん全員でルイ女王がお好きな俳優さんのお写真を見ているところは、なんかかわいいです。こういう雰囲気を描くのはうまいですよね、師走先生って。
こちらは趣味サイドを描くというより、ルイ女王の萌え語りの様子を描くコーナーであるような。
気になっている俳優さん(美形)の写真を持っているというルイ女王。なにより、アルバム何冊分ですか? っていうその量はいったい(笑)。
舞台のチケットを取るのに苦労されたり、大阪まで舞台の公演を日帰りで観にいかれたり、情報を求めてネットに接続して一日中パソコンとにらめっこされたりと、されていることは女王様といえども我々とまったく変わりありません。女王といえども萌える人であるようです。
ところで「一日中パソコンと」のくだりにはおかいこさんからツッコミが入っていますが、いまどき絵を描きながらでもパソコンは見られる、というかパソコンで画を描くんだからあまりツッコミを入れる意味はないと思います。
そして、そのご趣味のおかげでお仕事もがんばれるというルイ女王。いやなかなか難しいですが、私もうまくバランスを取れるようにがんばりたいところです…。いやほんと難しいですよ。

続く作品ものちほど。いやほんと書きますよ! ほんとどの作品も面白いですし。