このコミックスの、佐藤両々先生の後書きじゃないけれど、ぶっちゃけ一時はほんとにコミックスが出ないまま終わるんじゃないかと思ってました!(岩井さん告白「変」のあたりで…)
でもそんな不安をぬぐうような、上出来なコミックスになりました。

冒頭の登場人物紹介ですが、じつは幸花さんと千寿さん以外のフルネームが出るのは初かなと。
というかそもそも、名前の前に「メガネの人」として認知してたよ、鶴見真白さん。「福」、「祝」、「亀」とくるから、「鶴」がつく名前だとは思っていたのですが。
あと、コミックス本編にも登場するのに慶喜さんの名前がないのが謎です。いちおうまだ1巻の段階ではメインキャストじゃない、というくくりなのでしょうか。

序盤から読み返す。「くらオリ」はぜんぶ読んでいるはずとはいえ、さすがに3年前の内容はなかなか覚えてませんなあ。
最近のしとやか系な鶴見さんに魅力を感じる私ですが、序盤の「幸花に刃物」で半狂乱する鶴見さんは、新鮮ですねえ…。
ずうっと読んでいると、幸花さんの不幸ぶりがずうっと変わらない事に涙を隠せません。
そして千寿さんのツキっぷりがなんかムカつきます!(笑) いや半分マジでイラつくくらいですヨ!?
そんな千寿さんをみんな素直に崇めている(?)のが。ああ、この会社はいい人たちばかりだなと(笑)。
学生時代の幸花さん(38ページ)。幸花さんの中身はいまと変わりないのだと思うのですが、感じはちょっと違うんですよね。
微妙に「もっさり系」なのがまたよかったり。あー、でもこの感じじゃ、「いつも痴漢にあう」ってのも、さもありなん…。
で、39ページからのサイレント形式は、久々に読み返してみてかなり大笑いできることに気づきました。こういうドタバタ系の話をサイレントにするところがいいのかも。
ていうか岩井クマ(頭だけ)、あんたバカすぎ。

そして亀山さんは、序盤から積極的に岩井さんとのスキンシップ(別名フルボッコ劇場)をはかっています。これがこの後の展開に結びついていくとは…。
岩井さんと幸花さんのあいだはともかく、なぜ亀山さんが岩井さんを好きになったのか、そのあたりのいきさつが知りたかったなあと。
幸花さんが入社する前からだったのか…? さすがにいまさらこのへんの話を番外編として描かれることもないだろうしなあ…。

そして後書きの秘話では、当初の主役候補が鶴見さんタイプなビジュアル(&歳は30代中盤)だったとのことでしたが。
それは…、正直言って幸花さんにされて良かったのかも。とくに挙げるような理由も考えつかないのですが。

おそらくこのコミックスは、1巻の売れ行き次第で2巻もいつ出るか(さすがに「出るか出ないか」まではないと思う)が決まると思うので、みんなで買っていただきたいなあと。買ってくれれば、私も2巻が早く読めるし(笑)。
いやでもみんな買ってくれるレベルの作品だと思いますからね!