ようやく、というか、満を持して刊行されたコミックス第1巻です。
第1巻だけに今回は力が入っているのか、「とらのあな」と「ゲーマーズ」ではメッセージペーパーがついてきます。アニメイトでも付くはずだったんだけどな…?
真相が語られることはなさそうなので、なぜ取りやめになったのかは永遠に闇の中っぽいですが。

この作品は「まんがタイムラブリー」での連載第1話から読んでいますが、あらためてまとめて読むと、気づかされることもあるわけで。

つむりたんは、本当に第1話から登場していた! しかも当初から花まで飛んでいたわけで…。
師走先生が、「片岡さんは第1話から出ています」と書いていても、「どうせ当時はモブキャラのひとりだし、すごい地味だったんじゃね?」とか思っていたのですが、花まで飛んでいるのを見て、自分の、4コマ読みとしての見る目のなさを痛感した次第です。
風の噂では、カラー口絵でのつむりたんの描き方が気合い入りすぎだろうという声もあるようですが、なんといっても師走先生が作られたキャラの中では新機軸となる「男の娘」キャラクターですし(由真くん『奥さまはアイドル』は、外見はそうでも内面は男の子ですよね)、キャラづけが確定して(コミックスでは99ページからの回)以降、ファンとしてはかなり盛り上がっていると思うので、そりゃ気合も入るだろうと思いました。

うさぎ先生がかわいい…、のはわかりきっていることですが、うさぎ先生って師走先生作品のヒロインのなかでのカテゴライズとしては、あおいちゃん(『あおいちゃんとヤマトくん』)タイプなのですよね。あおいちゃんよりは多少おとなしいけど。そういう意味でいうと、ヤマトくんに当てはまるのは犬飼(弟)先生なのかなあと。
キャラクターの性格だけみると、小鳥遊(そーた)くんのほうが近そうなのですが、彼はツッコミを入れるキャラではないんだよな。
そう考えると楽子ちゃんは、かえでちゃん+由架ちゃんなのかなと。
それでさらにほかにも、くまりさんとかハニーさんとかいろいろなキャラクターがいるので、ストーリーも複線化しているというかなんというか。
そういえば、くまりさんの好きなタイプについての表現って、コミックス64ページ(「くまり 実はそういうシュミ!?」)と80ページ(「え 別に どっちでもいい」)が対応したかたちになっているんだなと。
あとコミックス82ページでうさぎ先生が犬飼(弟)先生にライアス(ゴライアスガエル)のお尻をぶつけるのは、お兄さん一途な犬飼(弟)先生へのセルフオマージュ(?)なのかなと。いやもうなんかまいっちゃうな(笑)。

2巻以降も刊行されるとは思いますが、みなさんも見かけたら買ってください。私はペーパー目当てで、すでに2冊持ってます(爆)。