先週、6日にSHIBUYA TSUTAYAでシギサワカヤさん(「先生」と呼ばれるのはダメらしい)のサイン会に参加して興味を持ち、今週買ってきました。
ここでひとこといいですか。サイン会を開催されたりすると、サイン会の対象になった本以外にもこういう部分での「需要」が増えたりしますから、各誌編集者様と、もちろん作家様各位にはよろしくご賢察のほどを。
ぶっちゃけた話、もっとサイン会を! ということです(なら最初からそう書けば…)。
それで、今朝の通勤から読み始めたわけです。
一読しての偽らざる印象をそのまま書きます。
なに描いてんだよシギサワさん。こんなん読まされたら、朝から疲れてしょうがないわ!(疲れるのは自己責任です)
いやほんと、なんつー作品を描いてんだこのひとは…。
それにしても海老沢由佳里はおそろしい女性です。「誘い受」のくせしおって(俺、何様)、単なる後輩のはずだったハイ君にちょっかいを出し、ハイ君とその恋人の、「平穏な恋人同士」という環境をぶち壊し、自らの恋人を放り捨てたあげく、ハイ君が欲しいよと、誘って誘って誘いまくっておりますよ!
…この物語、主役であるハイ君の視点で描かれているのですが、由佳里さん視点でみるとそうなるんじゃないかなあと。
ほんとにねえ、1巻を読んだだけだと誰が本当のことを言っているのかわからないんですよ。
ハイ君は由佳里さんを欲して、自らそのために行動に移しているように見えるわけですが、じつは由佳里さんのほうが、ハイ君とそういう関係になりたくて自ら誘っているとしか思えない展開になっていたりするわけで。
それがいちばん出ているのは「第3話」。二人のキスシーンを軸に描かれています。このキスシーンと、その周辺の出来事がですねえ…。
すごく、一々の場面ごとに読んでいて心が動きます。笑える場面もあるし(旧姓:内田さん【笑】。あんた腐女子か!)
この作品はねえ。まずお酒と合います。アルコールが入ったときの高揚感と恋の高揚感はよく似ているでしょ?
個人的には音楽ともよく合います。To Be Continued (このバンド、覚えてるひといるか?)の歌ともよく合う。『逃げたりしない』なんてもうまんまだろこれ。
アニメ化or深夜ドラマにでもなったら主題歌はこの曲を希望…。
そしてもう一曲、鈴木茂の『砂の女』もいい。由佳里さんの雰囲気によく合っている気がします。あるいはこの曲のほうが由佳里さんよりももう少しCoolかな。
この2曲でOP&EDでいいと思う。ってそんな勝手に。
(12/21追記)
と思ったのだけど、『九月病』を読んでみると、『砂の女』は『九月病』のテーマ曲にするのがより良いと感じたので、『逃げたりしない』一曲で『ファムファタル 運命の女』のテーマとすると。そういうことで(また勝手に)。
酒のおつまみにもできる(私だけ?)この作品。恋愛の高揚感を思いだすのにはうってつけなのではないでしょうか。
そして、作品全体に漂う酸欠感。緊張感とか背徳の香りとか、そういうものが一切ない交ぜになって醸し出されていると思うのですが。シギサワさん作品でこの作品と同時発売された、『溺れるようにできている。』(芳文社刊)の根底に流れている緩んだ空気とはまた違います。
しかしこの酸欠感が快感です。ああ俺ってほんとにマゾヒスト志望だなあ(笑)。
この酸欠感に満たされつつ、酸欠で倒れるのも悪くない。
気分を変えて。ここで自分、妄想書いて良いすか?(と聞いといて勝手に書く)
ここでひとこといいですか。サイン会を開催されたりすると、サイン会の対象になった本以外にもこういう部分での「需要」が増えたりしますから、各誌編集者様と、もちろん作家様各位にはよろしくご賢察のほどを。
ぶっちゃけた話、もっとサイン会を! ということです(なら最初からそう書けば…)。
それで、今朝の通勤から読み始めたわけです。
一読しての偽らざる印象をそのまま書きます。
なに描いてんだよシギサワさん。こんなん読まされたら、朝から疲れてしょうがないわ!(疲れるのは自己責任です)
いやほんと、なんつー作品を描いてんだこのひとは…。
それにしても海老沢由佳里はおそろしい女性です。「誘い受」のくせしおって(俺、何様)、単なる後輩のはずだったハイ君にちょっかいを出し、ハイ君とその恋人の、「平穏な恋人同士」という環境をぶち壊し、自らの恋人を放り捨てたあげく、ハイ君が欲しいよと、誘って誘って誘いまくっておりますよ!
…この物語、主役であるハイ君の視点で描かれているのですが、由佳里さん視点でみるとそうなるんじゃないかなあと。
ほんとにねえ、1巻を読んだだけだと誰が本当のことを言っているのかわからないんですよ。
ハイ君は由佳里さんを欲して、自らそのために行動に移しているように見えるわけですが、じつは由佳里さんのほうが、ハイ君とそういう関係になりたくて自ら誘っているとしか思えない展開になっていたりするわけで。
それがいちばん出ているのは「第3話」。二人のキスシーンを軸に描かれています。このキスシーンと、その周辺の出来事がですねえ…。
すごく、一々の場面ごとに読んでいて心が動きます。笑える場面もあるし(旧姓:内田さん【笑】。あんた腐女子か!)
この作品はねえ。まずお酒と合います。アルコールが入ったときの高揚感と恋の高揚感はよく似ているでしょ?
個人的には音楽ともよく合います。To Be Continued (このバンド、覚えてるひといるか?)の歌ともよく合う。『逃げたりしない』なんてもうまんまだろこれ。
アニメ化or深夜ドラマにでもなったら主題歌はこの曲を希望…。
そしてもう一曲、鈴木茂の『砂の女』もいい。由佳里さんの雰囲気によく合っている気がします。あるいはこの曲のほうが由佳里さんよりももう少しCoolかな。
この2曲でOP&EDでいいと思う。ってそんな勝手に。
(12/21追記)
と思ったのだけど、『九月病』を読んでみると、『砂の女』は『九月病』のテーマ曲にするのがより良いと感じたので、『逃げたりしない』一曲で『ファムファタル 運命の女』のテーマとすると。そういうことで(また勝手に)。
酒のおつまみにもできる(私だけ?)この作品。恋愛の高揚感を思いだすのにはうってつけなのではないでしょうか。
そして、作品全体に漂う酸欠感。緊張感とか背徳の香りとか、そういうものが一切ない交ぜになって醸し出されていると思うのですが。シギサワさん作品でこの作品と同時発売された、『溺れるようにできている。』(芳文社刊)の根底に流れている緩んだ空気とはまた違います。
しかしこの酸欠感が快感です。ああ俺ってほんとにマゾヒスト志望だなあ(笑)。
この酸欠感に満たされつつ、酸欠で倒れるのも悪くない。
気分を変えて。ここで自分、妄想書いて良いすか?(と聞いといて勝手に書く)
シギサワさんの作品を読むよりももっと以前から思っていたのですが。
キスってセックスよりも重いものだと思うのです。
だって、結婚式でも「誓いのキス」をするじゃないですか。
それにいまどき、金さえあればセックスなんて誰とでもどこででもできるけど、キスはなかなかできるもんじゃない。
この「第3話」でのキスシーンって、そういう「重さ」を試すための踏み絵を、ハイ君が由佳里さんに課しているような気がして、読んでいてすごく心地好いです。
といいつつ、じつは由佳里さんが誘っているわけだが(笑)。
キスってセックスよりも重いものだと思うのです。
だって、結婚式でも「誓いのキス」をするじゃないですか。
それにいまどき、金さえあればセックスなんて誰とでもどこででもできるけど、キスはなかなかできるもんじゃない。
この「第3話」でのキスシーンって、そういう「重さ」を試すための踏み絵を、ハイ君が由佳里さんに課しているような気がして、読んでいてすごく心地好いです。
といいつつ、じつは由佳里さんが誘っているわけだが(笑)。
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