台風一過。午後に入るぐらいまで晴れていましたが、蒸し暑い天気になりましたねえ。
ということで、横浜でのこいずみまり先生サイン会です。会場となった有隣堂は、神奈川県では最大の書店チェーンなのです(あと秋葉原のヨドバシカメラの上にも店舗がありますね)。
「横浜駅西口コミック王国」は、横浜駅西口地下街、駅から降りてすぐにあるという好立地。しかも、「まんがくらぶオリジナル」08年11月号の『ねこまんが』をご覧になった方はご存知かと思いますが、その「横浜特集」(笑)にも出ている「弁当激戦区」のど真ん中に位置しているのですこのお店(笑)。このお店をはさんで、西口地下の東急ストアと、西口地下街テナントの弁当・惣菜を扱うお店がしのぎをけずっています。
両方とも見てみたのですが、たしかにどちらに行ってもモノが豊富で安い。横浜という場所がそうさせるのでしょうか。ここは大都市だけど、東京都心のデパ地下のような飾った雰囲気を排除しているところが面白いです。

『ねこまんが(5)』(竹書房刊)と、『みずほアンビバレンツ(1)』(双葉社刊)の同時刊行記念サイン会となった今回のサイン会。先日も書きましたが、もちろん2冊とも購入してサイン会に備えておりました。やはり私のような2冊購入組は多かったようす。
サイン会は、お店のレジ横、端のほうを間借りするような感じでこいずみ先生が座るイスと机が立ち、そこからすぐ横の出入口を出て、そのまま横の通路に列が伸びているような状況。
今回は2社の合同サイン会のような形になったためか、事前にアンケートをとるようなこともなく、購入時にもらった「整理券・兼為書きの名前&コメント記入用紙」と本を持っていくという方式でした。

そして、サイン会に先駆けてこいずみ先生描き下ろしのペーパーが配られたのですが、ここに最大のネタばらし(謎)が…。
じつは今回なぜか、ビールの一杯でも飲んでからサイン会に参加しようかと横浜駅に着いたときから強く思っていたのです。結局、いいビールを飲めそうなお店が横浜駅地下街等になかったので飲んでから行くのはあきらめたのですが。
いつもはそんなことは思いません。むしろサイン会のときに酒を飲んで参加するなんて失礼極まりないと思っています。なんで今回に限ってそんなことを思ったのだろうと不思議だったのですが。
ほんとに虫の知らせってありますねえ。祝い酒を飲みたかったのか俺は。
こいずみまり先生おめでとうございます!
なにがめでたいのか、はペーパーにも「いちおーオフレコでハート」と書かれていましたので伏せときますが。いずれ公にされることでしょう。

さて(来た順で並んで)10人ほど待ったところで私の順番。
「こんにちは。おつかれさまです。」と挨拶しまして、まずは『みずほアンビバレンツ(1)』のほうからサインしていただきます。
こいずみ先生は、わりとサインを描かれるときでもお話をされる方です(頭の回転が速いですから)。今日の服装についての、いわば「逆質問」がこいずみ先生からありました。ちなみにこいずみ先生の今日の服装は、「ネコ耳(竹書房リクエスト)&高校の制服コスプレ(双葉社リクエスト)」。ちなみにこのコスプレ用の制服は、大島永遠先生の作品『女子高生』シリーズのために作られたものだそうです(ペーパー情報)。大島永遠先生もサイン会等で着られたということか。
私は、「かわいいですよ。とてもかわいらしいです」と答えたのですが、こいずみ先生は何がお気に召さないのか、私の答えに「心にもないことを…」と(笑)。でもこいずみ先生の目を見て言いましたから、嘘ではないです。
そしてサインといっしょに主人公のみずほちゃんのイラストを描いていただいたのですが、上に為書きを入れたため、みずほちゃんのアホ毛が半分しか入らなかったことからコミックス中のフリートークにもある、みずほちゃんのアホ毛の話題になりまして。
私が、「このアホ毛って、どういう経緯で入れるようになったのですか?」「キャラクターを立てるため、でもないですかねえ?」と尋ねますと、連載を書いていくうちに、ごく自然にアホ毛を伸ばすようになったとお答えをいただきました。キャラクターも成長というものはありますからね(違)。
でも途中からキャラデザインが変わることを心配されていたのか、こいずみ先生は単行本化にあたって、収録された連載前の読みきり&連載開始当初のみずほちゃんも描き直ししようかと考えられていたそうです。
まあ変化するのも連載漫画としては「あり」でしょう。
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『みずほ(1)』が終わると、次に『ねこまんが(5)』にもサインをしていただきます。『ねこまんが』は、今回が初サイン会とのこと。意外にも思えますが、タイミング的にこいずみ先生の他の作品と被っているところがありますから。前回の『(4)』のときも、その翌月だったかに『家政婦のエツ子さん(3)』(竹書房刊)のサイン会をされていましたし。
キャラのリクエストはありますか?と、こいずみ先生ではなく竹書房の方(?)から尋ねられて、私はサイン会の前から決めていた、こいずみ先生の妹さん(ほぼレギュラーで登場している、リボンを付けたツッコミキャラ)のキャラをお願いしました。
この『ねこまんが』。猫キャラなこいずみ先生と、同じく猫キャラの妹さんキャラのふたりだけで進行されることもしばしばあるわけですが、ご自身よりも妹さんのほうを意識的にかわいく描かれていると思います。リボンを付けていたりするのもそうですが、自画像よりも妹さんのほうを黒目を大きく書かれていたりしますし。
なにより、こいずみ先生にわりと容赦なく(笑)ツッコミを入れられるところが楽しい。というか強い。妹さんがいない作品では、こいずみ先生のひとりボケツッコミ的なものになることもしばしばありますし(これも面白いけども)、こいずみまり先生の実話系作品では重要なキャラクターですよね。

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そんな話をしていたら、即興でイラストにもツッコミのポーズを入れておられたこいずみ先生。

『みずほアンビバレンツ』は今回のコミックスでほぼ初めて読む形だったのですが、ジェンダーフリーなキャラクターを、とても親しみやすい展開と絡めて描かれているところがとても読みやすくて、良いなと思いました。2巻も楽しみにしています。

終わったあと、先述した地下街のお店で缶ビールを買って祝い酒。ミサトさんのように缶から直飲みしていたのですが、でも酔えなかったです。