第2巻、ですね。正直言って、「待望」を通り越して、第1巻から待ち続けた感が強いのですが…、贅沢でしょうか?
しかも2巻が終わった段階でもまだ演劇部の蒼井くん登場編が終わったばかり。ということは、まだ連載分だけでも半年分くらいの未収録部分があるわけですから、まだまだ単行本が続いてくれなければ困ります。
「(2巻が出たから)ダブル奇跡」「(3巻が出れば)トリプル奇跡」(テンヤ先生のフリートークから)なんて言っている場合じゃありません(笑)。

と、それはともかく。
2巻収録分では、月子先生が本編に絡んでくる部分がさらに大きくなり、月子先生ファンの私にとってはうれしい限りなのです。特に「お花見」の回はすばらしいですよね。連載時も思いましたが、月子先生がメインを張る回の中では今のところのベスト・ワンではないかと、単行本で読んであらためて思います。学生時代からの友人でもある桜木兄相手だと、月子先生はすごく「ぶっちゃける」人なわけですが、この回ではその傾向がとてもくっきりと出ていて楽しいのです。
78ページからの、「コイバナ。あるいは結婚について」の回もそれに近いところがあります。こちらのほうが、題材的にはちょっとウエットになりますが。そのぶん、読んでいて感じ入るところは「お花見」の回よりもあるような。私が「マイナーコードに目を惹かれる男」だからかもしれませんが…。

今回、たくさん入った描き下ろしページでは、まゆちゃんと友人Aさんとの出会い編もあったりして、これもまた楽しいです。入学式の時、まゆちゃんは友人Aさんに「ひとめ惚れ」したのですねえ。
それにしても桜木兄は、まゆちゃんを自分のクラスに入れるためにどれだけ奔走したのだろうかと思うと(笑)。
と、月子先生は果たしてまゆちゃんの義姉になるのか否か…。もう兄抜きで、月子先生とまゆちゃんが直接「義姉妹」の契りを結んだほうが早いのではないかとも思うのですが(笑)。

まゆちゃんといえば、2巻収録分でも兄相手に大奮闘しております。時には大怪獣アニーキになった兄とも戦います。それにしてもまゆちゃんは、兄が相手だとさまざまな技を駆使して戦うからすごい。跳び蹴りとか、蹴り技とかまで使いますからねえ。
「鍛えてますから(桜木まゆ談)【嘘】」という声まで聞こえてきそうです(笑)。

3巻では蒼井先輩もメインキャラクターの一角に入り、まゆちゃんの心の動きが大きくなってくるはずなので、そういうところも楽しみに見ていきたいところです。
最初にも書いたとおり、3巻までは当然出るはずですので。