小笠原朋子さんが、サークル「渚宮」で発行された同人誌。昨年夏に『01』を発行されて以来、昨年11月に『02』、今回の『03』と、発行順の数字がそのまま誌名となっています。昨年の夏コミの記事で、『01』はちょっとだけ取りあげましたね。
このシリーズは以前に取りあげた商業誌掲載作の再録とは異なり、小笠原さんが描かれたオリジナル作品や、商業誌のボツネタを作品化したものなどを2?3作収録した作品集となっています。

その作品集のいまのところの軸となっているのが「小栗くんと小椋さん」シリーズ。『01』を読んだときから、この作品は同人誌にとどめておくのはもったいないなとつねづね思っております。「食い道楽仲間」な小栗さん(高校教師)と小椋さん(小栗さんが偶然知り合った女子高生)の同志的関係と、その関係を勘違いしてしまう周りのひとたち(主に小栗さんの教え子達)とのズレがいつも面白い作品です。
今回はそこにまた複雑な要素(笑)が絡んできました。小椋さんのお兄さんです。なにが複雑かといえば、妹譲り(笑)な食べることへの執着ぶりとか(人変わりすぎでしょ…!?【笑】)、はたから見ると…、ボーイズラブ?(笑)に見えちゃいそうな展開とか。
でも、このお兄さんのキャラクターが良いのです! 面白いのですよ、アホ過ぎて。「外見はイケてるところにアホの子」っていうのがじつに良い。
しかもそのアホぶりにまんざらでもない。むしろ意気投合してしまう小栗さんなんて。見ていたらそりゃたしかに間違えられるかも、ボーイズラブに(笑)。 
こういうキャラクターを入れてこられるところが小笠原さんの作品の面白いところだと思います。「アホ」でくくるのもなんですが、『Hiスクラップ!』のアキちゃんのお兄さん・真季さんあたりにも近いものを感じます。

今回、もうひとつの作品が「バレンタイン話」となっていますが、べつに男の子女の子チョコレートをあげてもらってどうこうではなく、半実録(?)な「バレンタインデーと風邪ひきと人間関係」なお話です。
逃げないで当たっていくほうが相手の気持ちを理解できることもある、ってことでしょうか。個人的にはその逆(引き気味にいくほうが…)もあるとは思うのですが。読んでみると、今回「当たられて」しまう秋野さんよりも、主人公である「私」のほうが周りからの好感度が高そうなひとなので、秋野さんの立ち位置が難しそうなところにいるような。よっぽど有能だったりするのか。
でも秋野さんって、かなりなマイペースの人と見ました。B型?(笑) いや私もなのですが。

そしてラストを飾るのは、完全実録(笑)まんが。
というかなんですかこのダメ人間(笑)というかモンハン廃人なふたり(笑)は。
…と笑いつつも、じつは私も先週土曜の夜はネトゲ(モンハンとかROとかじゃなくて、ドマイナーなサッカーゲームですが)を朝までやって、そのまま寝ずにサンシャインクリエイションへ行っていましたが何か? って感じなので、小笠原さんと群馬在住のSさん(特に名は秘す)のお気持ちもわかる気はしますが。しかもさらにいうと、私の場合この夜明かしの影響が明らかに次の週の仕事にまでずっと出てましたが何か?っていう…。ああダメ人間。

しかし今回、文章に(笑)が多い。