2ヶ月ぶりのこのカテゴリ。久しぶりのサイン会は、雁須磨子先生のサイン会です。
『かよちゃんの荷物(2)』(竹書房刊)と『いばら・ら・ららばい』(講談社刊)の同時刊行記念サイン会となった今回のサイン会。
発売日翌日には参加券配布が終了したようで、事前に電話予約ができるジュンク堂さんという特徴があったとはいえ、人気を集めるサイン会となりました。

当日は14時開始ということで、13時40分ごろに会場のジュンク堂池袋店に到着したのですが、すでに長い列がコミック売り場の外周に。
ああ今回もまたBLコーナーをガン見する作業が始まる…、と思ったのですが(笑)、意外にも列は途中で一度曲げられて店内裏手の階段へ。
なるほど。今回は参加者が100名なので外周にまっすぐ列を作らなくても階段に入れればなんとかなると考えましたか。そしてなんとかなっていたようです。

それにしても、今回の参加者は女性が多い! いやここ笑うところじゃないですからお客さん。
私はもっぱら『かよちゃんの荷物』を読んでいてここに参加しようと思っていたので、変な言い方ですが「少女(若年女性向け?)まんがサイドの雁須磨子先生」はまったく知らなかったのです。『いばら・ら・ららばい』を読むまで。
ですから、雁須磨子先生のファンに女性が多いこともまったく知らなかったですし、女性参加者が多いサイン会に参加するのもおそらく初めてに近いので、面食らったのはたしかです。
でも、約9割はいたと思われる女性参加者さんも含めて(?)、サイン会の列で読まれていたのは『かよちゃんの荷物』ばかりだったのは、どう理由付けすればいいのだろう。

開始から約一時間ほどで、ようやく私の順番が近づきました。今回のサイン会は、雁須磨子先生にサインと簡単なイラストを入れていただき、その後で「かよちゃんマトリョシカ」スタンプや雁須磨子先生が彫られた自画像スタンプを参加者が押して完了となる形式でした。セルフサービス(笑)。まあスタンプですからセルフのほうが安全なのでしょう。失敗しても諦めが付くというもの(そんな)。

そして私の順番が。まず参加券をみた雁須磨子先生が、「ええとこのお名前は…?」と私に尋ねられたので、私が「V、o、y、a、g、e、r、で、ボイジャーです」と答えるところから始まりました。そう、女性率が高いということは、おそらくハンドルネームをサイン会で使う文化もあまりないと見ました。まあそれ以前に難しいHNを使ってる時点で、というところですね、すみません。
雁須磨子先生が、「ああ、やはり(読み方は)ボイジャーですよね」と言われたところで、こちらからあとまわしになったごあいさつを。はじめまして。
サインを入れていただくペンの色は何色かから選ぶことができたのですが、そんなことも女性向けまんがを描かれている方ならではかなあ、なんて。

前の方達の様子からして、おそらくそれほどお話しする時間はないだろうと見て、『かよちゃんの荷物』を主に読ませていただいているのですが、いつもペースが絶妙で、ゆっくりした雰囲気もありますけれど、畳み掛けられるような台詞回しを読んでいると、(私がその台詞回しに追い込まれて)「ああだめだ…」って感じで、顔がニヤけてしまいますね。
と感想を述べさせていただくと、「ありがとうございます!」と雁須磨子先生。そのあと雁須磨子先生は、「かよちゃんが『だめ』なのかと思いました…」と。
いやいやいや、そんなことはありませんよ。むしろかよちゃんを笑える存在じゃないですから私なんて。しかし日本語は難しい。

最初、順番が来る前に話題にしようかと思っていたのですが、『かよちゃんの荷物』のキャラクターの魅力と、キャラの魅力とつながっている作品全体の魅力のひとつとしてあるのが、キャラたちの中では一生懸命生きているつもりなのに、周りはそう思ってくれていないところのズレと、そのズレを別に修正しようと思っていないキャラたち(とくにかよちゃん)の心の持ち様が、とても面白いなあと思っていたのです。
そう思ったら、とてもかよちゃんのことを笑うなんてとてもとても。

まあそんな感じで、雁須磨子先生がサインを入れ終わるのはわりと速かったです。

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パステルカラーって、フラッシュ撮影すると見えなくなるのですね。

サインの上に宛名を入れられたのは上出来、とは雁須磨子先生。って他の方のサインはどんなだったのか。
そしてそのあとスタンプを。けっこう上手く押せたと思うのですが、間に紙を挟んで持ち帰ったところ、帰宅したら朱肉が紙とくっついてしまって、離すのにちょっと苦労しました…。
そしてさらにおみやげとしていただいたのは、『かよちゃんの荷物』&『いばら・ら・ららばい』の表紙や扉絵などのカラーイラストで作られたカレンダー。
ちゃんと2010年バージョンでした。そういえばもう9月も下旬かあ。

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楽しいサイン会、というか、私の中ではいいサイン会になったと思いました。
また次の機会があれば、期待しています。雁須磨子先生の今後の作品も楽しみです。