アニメ放送中に単行本を、という熱意が実ったのでしょう。3巻が発売となりました。
今回私はここまでで、comiczinとメロンブックスで2冊買い。他の特典も集められるようなら集めておきたいですが。

さて3巻でも石見翔子先生が描く独特の風情と雰囲気は変わりなく。と思うのですが、「きららフォワード」誌にゲスト掲載されたあたりを境にして、読んでみたときの感覚としての読後感が変化したようにも思えます。なんか、ワンクッションがなくなったような…。

口絵のキャラ紹介のイラストはこれまでとは違う印象で、CGのキャラっぽくみえるあたりはアニメ的なのかなあと。
巻頭の描き下ろし。なんだこの美華ちゃんは(笑)、という感じですが。恋に恋する男の子のような模索感はなんなのでしょうか。
というか猫と練習て。まあ抱き枕に人物画を描いて練習してる女の子と比べれば(そういやあちらも同年代だよな…)まだましなのか?(笑)

ひなたは、この作品での風情とはとくにうまくマッチしてるのですよね。雑草狩りの回(9ページ?)でかなちゃんといっしょのところを読むとそのあたりがよくわかります。
でもって、かなちゃんともとても似合いのふたりに見えるのですが、まああまり近すぎても色々な方面が困るのだろうなと。
3巻でも、はるかさんははるかさんなのですけど(笑)。なんというか、「No ようじょ No Life」って感じですよね(笑)。「No Girl No Life」と書くとかっこよく感じるのに、「ようじょ」だとなにか厳しい気がするのはなぜでしょうか(笑)。でも、「No ようじょ No Life」最高!
おっと、忘れてはいけない55ページからの「はるか強化月間」の回がありましたね。今になって考えてみると、あのはるかさんは、誘い受ならぬ、「誘われ攻」という新しいカテゴリーを作ろうとしているのではないかと思えてきます。

ネタ的には29ページからの髪ネタの回が特に良いかと。4コマの一本一本が面白くて、出ているキャラクターのキャラも全員立っているし、キレキレの回だなあと感じました。この回は、ゆめがある意味危険なキャラになってるなあと。

そして3巻を読んでいると、美華ちゃんはとても繊細な心を持った女の子なんだなとあらためて感じます。
恋する女の子の熱情、でも突っ走れない気持ちもある。だけどやはり、「かなのことが大好きなのじゃ!」って感じがかわいいですね。
あとなんといっても。なんかしらんけども、なぜそんなに余裕があるのか、って感じで美華ちゃんをいなすかなちゃんの凄さ(笑)。20ページの「図星」はその意味でベストな1本ではないかと。オチでの、目から上だけ出たかなちゃんの含んだ笑顔というかにやけ顔が最高ですね。

今回も良かったですな。まだしばらくはこんな感じで続いてくれるといいのになあと。