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カラーイラストカード特典3店舗買いです。
今週、さらにもう一店舗増えます(のちほど写真更新します)。
(11/04/16)更新しました。4店舗コンプです。

 お疲れ様です(敬礼)。小笠原朋子先生の『パパ★Lv1』(竹書房刊)から始まったレビュー強化期間。
その2冊目となるのは、板倉梓先生の『少女カフェ(1)』です。
初単行本ですよ。同人誌だけでなく、商業でも4コマ誌を中心としたストーリー読みきりや、(流浪の)連載作品もあったのに。
ほんと、単行本が出るまでの壁って高いですよね。

そんな『少女カフェ』は、「まんがタイムラブリー」から「まんがタイムスペシャル」に移動して連載を続けている作品、ってこの作品もひとつところにいられないんですねえ。
お母さんを亡くした5歳の双子の娘さん・みおちゃんとつくしちゃんが、お父さんの一郎さんと一緒に、それまで夫婦で経営していたカフェを切り盛りするというお話です。
やりようによっては単調になりそうなモチーフを盛り上げているのは、やはりみおちゃんとつくしちゃんという5歳の可愛い双子の娘さんがカフェを切り盛りしていくというところと、毎年訪れる年中行事に少しの波乱を加えていく、板倉梓先生の話作りのうまさだと感じます。

そういえば今月同じ芳文社から1巻が刊行される、『あかつきの教室』も、主人公自身やその周りにいる生徒たちに訪れる波乱を、うまく物語化しているところが、単調に見えて何か違うところを毎回見せています。

『少女カフェ』に戻ると、みおちゃん&つくしちゃんは二卵性なのか、みおちゃんは一郎さんに、つくしちゃんはお母さんのマチコさんに似ていますが、それぞれの可愛さというか、よさがあります。
つくしちゃんの、自分たちの魅力でお店に来ているお客さんを「ロリコン」と言い切る口の悪さ(笑)とか、みおちゃんのドジっ娘属性とか。
みおちゃんのドジっ娘ぶりには、ああ、一郎さんの娘なんだなあと(笑)。

一郎さんは優しいお父さんなのに、娘さん二人(おもにつくしちゃん)に振り回されたり、つくしちゃんよりも経営マインドが薄いところとか、なにかが残念というか、ですねえ(笑)。
そんな残念なところが、作品的にはツッコミよりもボケキャラとしてかなり立っているところを見せてくれる理由でしょうか。
でもなにげに、いまでもモテてるのだから良いお父さんというか、いい男なのだと思います。

そしてこの作品では、脇を固めるキャラクターも優れています。
マチコさん・一郎さんの長い友人である葉月さんは、マチコさんより胸が大きくて(そこか)、一郎さんもなぜ彼女を選ばなかったのかと娘さんたちに聞かれる場面もありますが、おっぱいなんて関係ないんデスヨネー(棒読み)。
仕事が恋人とか言っちゃう、終わっている感(なにが)が漂う女性ですが、そこがいいと思います(笑)。
カフェの常連である、浪人生の宮嶋さんは、なにげに読者に人気のあるキャラクターらしいですけども、アイデアを考え付いたり良いことを言ったりする優れ者キャラなのに、地味なルックスなどのために優れ者感がなかなか見えないところが、噛みあってなくて良いなと。

あんまり書くと2巻以降に書くネタがなくなると嫌なので(笑)、このへんで。
特典云々よりも、内容で勝負できる作品。おススメです!