「うめ」という小沢高広先生(原作)と妹尾朝子先生(描画)の漫画家ユニット、なんですよね。
『南国トムソーヤ(2)』(新潮社刊)の刊行記念サイン会です。

うめ先生というと、有名な作品は『大江戸トイボックス』なのですが、私はまだ読んだことがなく、『南国~』が初読の作品でした。沖縄というか、南西諸島という舞台位置がすごく絶妙な多国籍感を醸し出している作品です。
あと、内面・外面共にキャラクター造形のよさと、物語の造作が素晴らしいというか。
そのためか、掴みどころはないけれども引き込まれるように読んでしまうのです。

ところで、2巻にも出てくる翼竜の化石の話なのですが、大掛かりな雰囲気なので全くのフィクションに見えるこの話が、じつはノンフィクションを土台にしている(小沢高広先生談)、というのが驚きでした。
この作品では、こういう虚実ないまぜなところが絶妙に散りばめられているのも面白さのひとつですね。

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妹尾朝子先生に描いていただいたのはスズ先生。学究肌でなんか子供っぽいところも目立つ、この人も掴みどころのないキャラだなあ…(笑)。
今回サイン会を開催してくださった、小沢高広先生、妹尾朝子先生、新潮社さん、リブロ池袋本店さん、
本当にありがとうございます。今後の作品も楽しみにしております。