めそめそ弓道部(お手製のポトフ)
大会に挑む弓道部の女の子三人と、その顧問の先生を描いた作品。
作者が、とても真面目に、とても実直に、とても単純に、漫画を創っているとわかる作品。
展開やセリフ回しにひねったところがまったくない素直な作品なので、作品を読んでいるほうも、素直に作品そのものを受け入れられる。

09(ogasite)
本の前編は、手芸をたしなむ少年たちを描いた作品。
この作品で描かれている、恋愛(未満も含む?)感情が交差しまくっている情景がとても面白い。
読者として外側から見ていると、登場人物たちの感情の交差で起きているもどかしさが、とても愉快に感じられてしまうのです。

ししぼん(すこやかペンギン) 
作者の作品は、つねに物事を少しだけ斜に構えて描いているように感じる。
この「構え」の角度がいつも絶妙だから、毎回いい作品を創ってきているのではないだろうか。

タスキに短し。6(くろみや別館)
たまたま隣にいた知らない人から話しかけられてしまったら、普通はなにも答えないでいるのが当たり障りないような気がするのだけど、この本の作者は違います。
そういう人だから、ネタとしてやっているのか、まじめにやっているのか、なんだかわからない日常を過ごしで、それを漫画に描けるのだろうなあと感じる作品。