先週は久々に土日ともサイン会が入るハードスケジュール(笑)でした。
まずは5月29日土曜日。この日は秋葉原と池袋でサイン会という、私にとっては約一年ぶりのダブルヘッダー。

まずは秋葉原の有隣堂で双見酔先生のサイン会。「空の下屋根の中」2巻(芳文社刊)の刊行記念サイン会です。
このサイン会は、まず予約を取るところからが大変で、予約開始日の朝9時半から電話をかけて予約を取り(店頭予約なし)、さらに発売日の朝から、予約した本を取りに来た順番で整列順が決まるという、かなりシビアなものでした。私の場合、有隣堂AKIBAヨドバシ店でのサイン会参加は初だったのでなおさらそう感じます。
なんとか10時前ぐらいに予約を終えて(10時過ぎには予約終了だったようです)、発売日の夕方に取りに行って20番目ぐらいのところ。予約はシビアでしたが、整列順取りはそうでもないのですね…。

さて当日。13時40分頃に会場入りして、50分ごろには整列開始というスムーズさでした。
長い列を見て、何のイベントかと知りたくなるのは人情。私もおそらくオタクな方に、何のイベントかと聞かれて答えたのですが、その方は双見酔先生の名前と単行本を見せてもピンとこなかった様子。
まあ、アニメ化しているわけでもなし、知名度はまだまだでしょうか…。

と、しばらくして私の横に並んでいた、このサイン会では珍しい女性の方から話しかけられまして…。
なんと私の次に、予約した本を取りに行ったのは「とりはる☆ガーデン」のとりはるさんだったという(笑)。なんという偶然。
私、その日がたまたま休みになってしまったのですが、そうでなければ当日サイン会の前に確保していたはずなので、出会う可能性はあまりなかったような。

2~3分ほど遅れてサイン会はスタート。列は若干長めなので、最初の位置からだと双見先生の姿は見られません。でもスピードはわりと早目だったでしょうか。
列に並んでいる間に、6人のキャラクターの絵のサンプルが前から回ってきたり、まあまあ列に並ぶ間の退屈さもまぎれる感じ。
そういえば、今回サイン会に来られて参加券の受付などもされていた芳文社の編集者のお偉い方も見るのは久しぶりだなあと。コミカプのときはいらっしゃらなかった気がしたので。

やがて30分ほどで順番が。
双見先生って、男の方だったんですね。そのわりには、「空の下~」に出てくる笹川母のキャラクターはいい味出してるような(笑)。女性の方が描かれるなら、ああいう「オカン」キャラもわかるのですが。
この作品、やはりかなえさんのかわいさと、それに反する(笑)、「ニート」という題材で、しかもニートあるある系な作品にするところが面白いと思うのです。
こういうと各方面に失礼ですが、わりときららキャラットの読者にとっては痛みを感じやすい作品ではないのかと思うのですが(笑)。

そんなことを双見先生や、双見先生が座る机のところにいらっしゃる編集者の方と話していると、双見先生はサインとイラストを描き上げているわけで。

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双見酔先生、そして今回携わった芳文社や有隣堂の方々、本当にありがとうございました。


そして池袋へ山手線で移動。今度はジュンク堂池袋店で乙ひより先生のサイン会です。
百合姫コミックスの単行本、「水色シネマ」と「オレンジイエロー」(一迅社刊)の2冊同時刊行記念サイン会。
こちらはジュンク堂ならではで、予約開始は発売日よりかなり早いですし、電話予約も出来ますので、予約は楽です。私は地元なので店頭で予約しましたが。

こちらは15時過ぎに着いた時には長い列。もうほとんど参加券を持っている人が並んだ感じでした。ジュンク堂の場合は並んだ順ですから、ひたすら待つことになります。
双見酔先生のサイン会は、さすがに男子率が100パーセント近いものでしたが、乙ひより先生のサイン会は女子:男子の比率が7:3ないし6:4ほどだったかと。女性読者が多いんですね。
つい先日まで、百合好き女子は都市伝説レベルだと思っていたので(笑)、やはり驚きます。
最近のジュンク堂池袋店でのサイン会の列は、BLコーナーに行くことなく裏口の階段に伸ばすようになったのは、なってみると残念なような(笑)。

結果的には2時間近く並ぶことになりましたが、アンケートを書いたあとはひたすら2冊の単行本を読みこめたので、サインをいただくときには役に立ったかも?
私の場合、百合姫コミックスは両手で数えられるぐらいの冊数しか読んでいないのですが、情熱的な恋を描いた作品が多いなか、乙ひより先生の作品はゆるーい恋愛が多いような印象を受けるのですが、「水色シネマ」を読むと、そのゆるさから段々と熱を帯びた愛情へと加熱する、いわば低温やけどのような熱の帯び様を感じました。
また、「オレンジイエロー」は短編集ですが、愛情の温度とか、心の通い合いの描き方にエッジが効いていて良いなと。『恋の証明』とか、『ナミダグスリ』あたりは傑作ですね。
タイトル作の「オレンジイエロー」は、最終話のみゆきと淳のやりとりが面白いですね。
私が乙ひより先生に描いていただいたイラストも、『恋の証明』の山本先生でした。今回のサイン会一番人気キャラとのこと。

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乙ひより先生にとってはかなり難しい作品だったようで、それだけに人気の高さが感無量だったようです。
待つのは長かったですが、その分面白いサイン会になりました。
乙ひより先生、そして携わられた一迅社とジュンク堂の皆さんには、ほんとうにありがとうございます。