きょうは秋葉原へ。中学生時代から十何年ぶりかの交通博物館で、
特別展『東京のターミナル形成史』を見てきました.
もともと、ガキのころから東京の電車と通勤電車好きだった私。
本当は、江戸川区の葛西にある地下鉄博物館で先週まで行われていた
東京メトロ丸の内線の特別展示も見たかったのですが叶わず、
こちらも29日までの展示だったので、あわてて見てきました。
展示内容のほうは、ガキのころに読んだその筋の書物に書かれて
いることとほとんど変わりはないのですが、やはり、写真や実物展示を
見るだけで心踊るものがありますし、理解も増すというもの。

実質「JR東日本博物館」である交通博物館だけに、私鉄ターミナル的な
池袋駅や渋谷駅よりも、もともといまの交通博物館のところに明治から
昭和18年まで存在した万世橋駅について取り上げたスペースのほうが
広いというのはご愛きょう(笑)。
ただ、個人的には東京だと私鉄のターミナルのほうがなじみはあるので、
私鉄のターミナル群(東武でいえば浅草とか)を同じように取り上げる
企画が見られればうれしいのですが、そんな機会はないだろうな…と。
2年後、さいたま市に交通博物館は移転するので、それ以降
期待できるでしょうか。

そして偶然、博物館で週末におこなう映画上映会の演目が、
昭和40年代?50年代の都電と都営地下鉄を取りあげたもの
だったので、東京の電車好きとしては…、と親子連れにまじって上映室に。
ですが、高度経済成長期における、都市交通の問題点(地下鉄工事
の財政負担や、モータリゼーションに巻き込まれた末期の都電の姿)
を取りあげる報道記録フィルムだったので、ガキども、いや、
小さなお友達がついていけずにぐずるぐずる。
ある意味子供が押し寄せる日にそんなフィルムを上映してる
交通博物館は神ですな(笑)。
映画自体は、もうそりゃ鉄道ファン的にはすごいもので、
昔の浅草線の車両&駅が! とか、周りになにもない
(今の高島平あたりか)高架線を4両編成で走る昔の三田線が! とか、
動いてる美濃部亮吉(今から数えると4代前の都知事)だ! とか
(以前、美濃部亮吉の自伝を読んだことがあって、どんな風に喋っていた
のか、つねづね見てみたかった)。
個人的には、すげー面白かったですわ。

それにしても、いまだに東京や埼玉までは、地下鉄など新規の鉄道を
作るときの財政問題が大変なことになるわけで、40年間それは
変わらないのかと、むしろ悪化しているのかと。
ちょっと笑ったのはナイショ。

それにしても、さいたまに移れば当然展示もリニューアル
されるんだから、そういうフィルム類も、ホールで上映するよりも、
ライブラリ式にして、個々で見られるようにしたほうがいいのかも。