杉村春子[悪女の一生 ?芝居と結婚した女優]

昨日との繋がりで、観るか観ないか迷って、テレビをつけておいたら、まあこれもけっこう当たりで…。

ネットだと、米倉涼子が杉村春子を演じると聞いて、え、演れるのか? ありえない…、という声もあったようですが。
私がドラマを観ていたかぎり、よくも悪くもでっかく感じるんですよね、米倉涼子。
なんというか、存在感は充分だけど説得力が薄い? という感じ。
昨日との比較になってしまうのですが、昨日の天海祐希は、越路吹雪を演じているときの存在感はそこそこなんだけど(歌っているときは別として)、越路吹雪を演じている、という説得力は感じたんですよね。そういうところか。
あと、米倉涼子、女優の大先輩を演じるからといって、気合も力も入れ過ぎな感じでした。見てて疲れるったら…。
また昨日との…ですが、主役の天海祐希に限らず、演じる人のへんな気負いが感じられなかったのも、昨日のドラマへの好印象につながっている気がしました。

主役の話はこれくらい(笑)。

今日のドラマでは、天野浩成さんつながり(天野さんつながりの人は、すべて「さん付け」【笑】)としては、板尾創路さん(130R)が出ていたのが、「当たり」のひとつ。
わりといい役、というか、杉村春子にとっての、「岩谷時子」的な存在(彼の場合は杉村の「公」の部分だけだが)を、全編シリアス演技で演じていたのが、とても印象的でした。
ドラマ『女の一代記』第三夜:公式サイトでの板尾さんのコメントも、見方によっては、味がある、とも取れるし、身もふたもないなあ、と思えばそう思えるコメントで、傑作です。

あと、板尾さんつながりかと思うのですが、金橋良樹さん(平尾良樹さん改め)が、板尾さんが演じる小川康生の同僚(文学座スタッフ? 座員?)役で出ていたと思います。けっこうセリフがありました。
金橋さん(平尾さん)の役も、名前はなかったと思いますが、杉村春子とつながりのありそうな、わりといい役でありました。
なんか気になっていま調べてみたら、金橋さん(平尾さん)と板尾さんって、かなりお若い時分からのご友人なんですね。金橋さん(平尾さん)もブログをお持ちとは。

それ以外だと、大地喜和子を演じたソニンの演技が良かったかなと。この人の演技も、わりと気負いを感じさせない系でした。

あと、戦中&戦後の演劇史を知る人だと、にやりとするような場面も。
私もそれほどは詳しくない(&大地喜和子の評伝を流し読みしたことがあるくらい)ですが、観ていて、あのことか、と思い当たる節があったり。