
もうこの文字を見ることはないでしょう。
2月15日、西武バス練45系統(池袋駅東口【西武百貨店】?練馬駅)が廃止となりました。
このバスは、練馬駅と池袋駅のあいだを1日1往復(池袋方面に朝1便・練馬方面に夜1便)のみ運行されていました。
なぜそんな特殊なダイヤだったのかといいますと、朝、練馬にある西武バスの車庫(練馬営業所)から、宿20系統(池袋駅?新宿駅西口)に走らせるバスを池袋へ送るために存在した系統だったからです。
夜は逆に、池袋から練馬の車庫へバスを帰すために練馬駅行きがあったというわけ。
この系統、池袋駅から落合南長崎駅までは都バスの江古田2丁目行きのルートと重複していて、そちらのほうが本数も圧倒的に多いですし(1日1本と、最低でも1時間4往復ではねぇ…)、運賃も都バスが200円なのに対して西武バスが210円(たかが10円ですが)と、はっきり言って乗客がいるほうが不思議なバスでした。1度だけですが、池袋駅から自宅最寄りまで乗客が私一人だったこともあったくらいで。
でも、私が池袋から自宅まで帰るとき、都バスの車内がいつも混雑気味なのに対して、池袋駅のバス停にも表示がないほどに無名のこのバスはいつもすいていたのが魅力で、常に途中で降りる私は、いつか終点まで乗りとおしてみたいと思いつつ廃止日を迎えてしまったので、最終便で練馬まで乗りとおしてみることにしました。
池袋から明治通り、千登世橋交差点からは目白通りをずっと走り続けるこのバス。
目白駅から南長崎あたりまでは車線も狭い通りを小さなバスでえっちらおっちら走っていますが、南長崎から新江古田、環七の豊玉陸橋をくぐるあたりでは、車線が増えて車も少ない目白通りを快走。目白あたりで乗っていて感じるものとは違うバスに乗ったような印象を受けました。
きょうは、廃止の情報を聞きつけたかバスマニアらしき人も少し来ていたようで、いつもならガラガラのバスも、一時は席が埋まるくらいの乗車率。
まあでも、無名のバスにふさわしい地味に盛況な最終便となったのではないかと。
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