岬下部せすな『S線上のテナ』
デュオンくんは「男の娘」ktkr。いや違うんだ、彼女は女の子なのです。
私もですね、彼女を初めて見たときから、デュオンさんをアルンさんに想いを寄せる「男の子」だと思ってたクチなので、はい。
しかしキョースケさんは、そんなデュオンさんを男の子だと誤解して、敵対しているんだか同士なんだかよくわからないテナとアルンさんのふたりからデュオンさんと逃避しようとしているわけで。
そんなこったからキョースケさんはいまひとつ女性に対して決め手がないのだ、とも思うのですが(笑)。
でも、デュオンさんとは「似たもの同士」ってことで意気投合できる。アルンさんとは「性格の違い」がウマの合うもとになっていたわけですから、キョースケさんは人間の幅が広いのだろうかと思います。
「番外編」は、「road to france」。 しかし、キョースケとテナもバカップルっぽいですが(この場合はテナからの片方向だけ)、アルンさんともバカップルっぽいというか。キョースケさんの幸せ者め(笑)。

松本ミトヒ。『メガミのカゴ』
「乙女の鏡委員会」=メガミ委員会というネーミングづけをしたのは生徒会長の沙橋奈那美さんですが、そのネーミングにも秘密があったとは。奈那美さんも、明美さんのことは大好きなわけですからねえ。そのネーミングがラブレター?
相談がこないメガミ委員会にやってきたのは「新聞部」のひと・三枝文香さん。第一声が「ここねっ!? メガネ委員会」って、いきなり間違ってる!(たしかに委員長はメガネがチャームポイント【&南さんにとっての萌えポイント】だが…) 相談ではなく、取材に訪れたようです。前回のバレー部は? と思っていたら、「取材しなかった」のではなく、大会の日付を間違えて取材できなかったのだとか。やべぇ。新聞部やべぇ。事前にちゃんとリサーチしときなさいよ新聞部なら(笑)。

紙に刷ったものに愛着を感じる文香さんと明美さん。デジタルのほうが便利ではあるのですが、たしかに紙に印刷したもののほうが安心できますよね。
新聞部のメガミ委員会への取材のはずが、なかば強引に、「魅力的な新聞を作る」というメガミ委員会への相談にしてしまった南さんですが、そこには思惑があるわけですね。仕事もできるし、一石二鳥?
でもそのわりには、南さんの提案は偏りすぎてます。まあ南さんの場合、そういった手合いの記事作りを提案するのは想定内ですが(笑)。というか、その提案は、校内よりも校外にむけて新聞を発行するときのほうが威力もありそうですが。

文香さんと明美さんからダブルでたしなめられたので、南さんが出しなおしたのが「誰も読みたくない新聞」。そこに明美さんが、ホラーチックな内容にすれば思わず手に…、と考えたから、「学校の怪談」を取り上げることに。たしかにホラー・サスペンスものだとそういう展開はよくあるもので(「呪いのビデオ」とかね)。
そうなると、第1回でも登場した「アヤカシ研究会」のあのひとが登場です。しかしこの部長さんは、怪談を語ることに心底嬉々としているものですね。南さんは怪談話よりもその様子が怖いらしいです(笑)。
「誰もいない夜の音楽室にピアノの音が…」という話なので、心霊写真が撮れるかも? ということで文香さんとメガミ委員会が合同で夜の音楽室に張り込むわけです。
で、そこでも集合時間に30分遅れたという文香さん(さらに翌日は日にちを間違えて、来ねえし)。だからあなたは新聞記者には向いてないんじ(略)。
そしてピアノを弾く幽霊さんを探す方法は、もちろん音楽に関係する方法なわけですが。「美少女幽霊の一本釣りじゃーい!!」という南さんのフレーズが、南さんらしいよなと(笑)。

ピアノを弾かせるために、アカペラで歌う役を演じるのはもちろん明美さん。最初に南さんが取りいだしたる衣裳は…、それフォワードを読んでいる年齢層に分かるのだろうか、と(笑)。「全員集合」の聖歌隊って、末期はやってないと記憶しているので(メインは昭和50年代?)、けっこう古いですよ? そもそも女子高生の南さんがなんで知ってるのか、しかもなんでそんな衣裳を持っているのかor作ったのか…。と思ったら、音楽室の幽霊さんのひとが亡くなった、20年前の学校の制服(こんどはセーラー服なのです)まで持ってるし。ある意味さらにレアだ。そしてなにげなく今回もコスプレです。
そして明美さんが歌をうたう。もちろん声を聞いたわけじゃないけどたぶん(笑)美声だし、どんな歌になるのかと期待したのですが。なんか、音が微妙に外してるようですね。でも、その外しっぷりがピアノを弾く幽霊さんを呼べたのかもしれない、と思うと、結果オーライなのではないかと?
でも当の明美さんは、幽霊さんと出会ったことには気づいてないんですね。しかも手紙を書いてこられちゃうし。そりゃびっくりだわ。

続く作品ものちほど