師走冬子『チヤハートホヤさせて』3号連続ゲスト第1回(5月号)
休載されていたという作品(休載前の作品は未読)ですが、今回は「べつわら」で3ヶ月ゲストで登場。

師走冬子先生のご実家で飼われているシマ猫の千也(ちや)ちゃん(メス)に、お友達ができたのです。名前は茶々ちゃん、三毛猫です。
おうちにやってきた子猫の茶々ちゃん。ものすごく可愛い! のです。そのちっちゃさといい、鳴き声といい。
そしてなによりその、「なんてかわいいんだ!」 ということを表現している、師走先生のセリフの吹き出しがすごいのです。手書きも手書き。太いペンかなにかで力強く書かれたセリフは、今までにはないセリフの表現を見せてくれます。
そしてもちろん、師走先生の描かれる茶々ちゃんのかわいさったらありません。座っているだけでもじゃれているときでも、とてもかわいらしい。
でも、そんな可愛さが気に入らないのは千也ちゃん。いや可愛さが気に入らないんじゃなくて、その可愛さに師走先生や師走先生のお母様がチヤホヤしているのが気にいらないのですが。
ネコって、ペットになる動物の中でもひときわプライドが高いですものね。それにしても、師走先生が描かれる千也ちゃんの様子、どんだけやきもち焼いてるのかと。
ネコというより、雌豹になってます。その様子、おもしろいっちゃあおもしろいのですが(笑)。
ですが、茶々ちゃんはそのかわいさで千也ちゃんに迫っていくのです。でもネコパンチではたかれる。師走先生には噛み付き攻撃でヤキモチを表現します。その差はいったいなぜでしょう?(笑)
最後はそのかわいさで茶々ちゃんが千也ちゃんを根負けさせるのですが。でも、ごろんと転がってお腹を見せるのって服従のポーズなんじゃなかったでしたっけ? 服従をあらわすのはオス同士のときだけ?
しかし、大ラスで驚きの展開。茶々ちゃん、すごい裏切りですね(笑)。ていうか千也ちゃんを安心(?)させておいて背後から襲うって、かわいくても、ネコの本能おそるべしって感じです。
師走先生とお母様がおっしゃっているとおり、今後も、「大丈夫かな」、「知らね」という展開になるのか。楽しみです。

NYAN『病院 トラブル!!』ゲスト掲載(4月号)
ぶんか社で、『病院のないしょハート』を描かれているNYAN先生。今回は番外編というか、「べつわら」にゲストで登場です。
お題は、「ナースのストライキ」。看護師さんといえども労働者。労働者の権利も当然あるわけです。でも今回の冒頭で書かれているとおり、お医者さんや看護師さんが本気でストライキ(怠業行為)をしたら、患者さんが危険なわけです。そりゃそうだ。
関係ないですけど、いわゆる公立の病院、たとえば国立でも県立でも市立でもなんでもそうですが、そういうところにお勤めの方たちって、扱いとしては「公務員」ですよね? やはりストライキ自体ができないのでしょうかねぇ?
まあそれはともかく、看護師さんたちの「ストライキ」は、非番(涙)のナースさんが街中で、「待遇改善・向上」をアピールするビラを配ることなのだそうです。ていうかそれ、ストじゃなくて「デモ」じゃないですか?
でも、街中で看護師さんがナースルックでデモ行為をするということは、傍から見たらコスプレに見えちゃうわけですね。そういうのに寄ってくる系の人たちが寄ってくるわけで。ストをしてる意味がない…(笑)。
そしてナースルックは、しぜんと見る人に安心感をもたせるわけで。まいごの子達も寄ってくるのだそうです。もうほんとにストライキになってません。むしろ働いてます。
しまいにゃハーメルンの笛吹きと間違われて警察官ともケンカするはめになるし(このやり取りが結構オモロイ)、結局その騒動のおかげでストライキは次回からなくなったそうです。
たしかになんで「ストライキ」が迷子センターになるんだ、っちゅう話ですものね(笑)。

深森あき『ぐるぐる役員デイズ』3号連続ゲスト・2回目・3回目
(3月号)
息子さんが通われている保育園の父母会役員を2年連続で勤めることになった深森あき先生。2年目の父母会会長さんは、「ギャル文字」使いだった。端的にいうと、元コギャル世代の方なのですね。でもギャル文字メールをもらってまんざらでもなさそうな深森先生のポジティブなところは、すごいなと思いました。ふつうはやはり、怒るまではいかないまでも違和感が先にたつのではないかと思うのですが。
その会長さん。物事を考えてアイデアを出す力はあるのですが、そのアイデアをほかの役員さんと共有したり実行に移すのが苦手だったようで、そういう部分で上の世代の保護者さんたちとぶつかるわけで。深森先生はかなり板ばさみになっていたようです。
でも会長さんの話を聞いてみると、じつは親御さんたちは躓く部分がちがうだけでみんなおんなじだったと。意識の共有はできるのだということを実感したらしい深森先生。
その後は互いに歩み寄って行けたようなので(でもズレというか距離感からくる「緊張感」はあったらしい)よかったのでしょうか?
(4月号)
前号とはかわって、「中間管理職的」板ばさみにさいなまれる人。それが保育園の園長さんらしい。最近は「個人情報保護」なんていうのもあったりして、園児の子たちのお家の個人情報がどうしても必要になる(名簿とか、連絡網も?)父母会役員さんからは「面倒の種をまかれる」と思われ、保育園を管理する自治体からもいろいろと厳しく言われて、大変なようです。
3年連続で父母会役員をやることになった(凄)深森先生。卒業アルバムと記念品の扱いについて、その園長さんと交渉することになったわけです。
交渉だけど、でも最後は気合いで園長先生を押し切っている深森先生に(笑)。いやほんとに、オールマイティな方だなぁと。ありのままを受け入れてみたり、歩み寄ってみたり、気合いで乗り切ったり。
でもさいごは3年間お世話になった園長先生への感謝の言葉で締められていたのが印象深いです。

ひぐらしカンナ『オギャーの花道』
(4月号)
NYAN先生の『病院のないしょハート』のコミックスでも描かれていた「ミルクプリン」を、レシピまで書かれて作っていたとは。ふつうのミルクプリンよりも濃い味で美味しいらしいですが。
そう、ここで書いている「ミルクプリン」というのは「母乳プリン」のこと。でもあたりまえなのですが、プリンのレシピは普通のプリンと変わりないのですね。
ところで、人肌の温かさの母乳を飲むとマズいらしい(大人の舌だと)ですが、そう考えると、赤ちゃんはよく飲めるなぁと思います。

山田まりお『しげきっくす』
こちらは実話ものではなく、家族ものギャグ4コマです。
いかにも5歳児ですが、ときに妙にシュールな言動をとって笑わせてくれるしげき君が面白いです。
ニャンジャタウンに行くとだまして歯医者に連れて行こうとするお父さんに、「しげきの目を見て言ってごらん」と返すところとか、歯医者さんの定番セリフ「痛かったら手を上げてね」に、勢いあまって目潰しでもって返すしげき君とか。
毎回読んでいて、どこかしら爆笑できるシュールさがあるのが良いです。