ことしの春、芳文社のタイム系4コマ誌全誌をあげて行われたプレゼントキャンペーン。その賞品のひとつ、「オール描き下ろし特別限定小冊子」が届きました。

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14人の先生方が「家族」をテーマに、各1本ずつ描かれた作品集。それぞれ1ページずつ受け持つかたちで、4コマ1本に扉絵風の絵を描かれる方がほとんどなのですが…。

目についた作品から何本か感想を掲載順に。

かがみふみを先生(『アシスタント!!』)
有希さん(そういやこのひと「女子大生」なんだよねえ)がカラ元気を出すときは危険信号なのだ、ということをわかっているマキさん。さすが姉妹。

大乃元初奈先生(『おねがい朝倉さん』)
東くんと神田さん。犬と飼い主の関係。たしかに両者共通していますが(待て)、飼い主さんのほうは今ひとつ飼い慣らせていませんよね(笑)。

佐藤両々先生(『そこぬけRPG』)
扉絵。またややこしい人が出てきました。舞子さんは花苗さんのお姉さん(28歳【?】)だそうですが、今回限りのキャラとしてはもったいないのですがね…。
なによりゲボキューのツッコミがすごい失礼だと思います(棒読み)。
本編。竹書房で描かれている例の作品と『そこぬけ』とは、時系列が異なることが判明。しかしあの王子とカナさんが出会ったらどんな化学反応が起きることやら。

師走冬子先生(『スーパーメイドちるみさん』)
大樹さんとちるみさんの「ズレ」なわけですが。しかしちるみさんは、どういう基準でみずだ子さんを原田家の一員として認定してるんだろ…。
それともなにか? ちるみさんの脳内では、麗子さまは大樹さんの将来の奥様であり、みずだ子さんが大樹さんの将来の愛人であると!?(笑)

テンヤ先生(『先生はお兄ちゃん。』)
小学生時代のまゆちゃんは髪形がいまと微妙に違うのですね。小学生らしい髪形なわけですが。
なによりも、まゆちゃんはみんなの前で発表する作文の中にまで、兄がウザイと書いている。そんな兄が不憫でしかたがありません(笑)。
しかしまゆちゃんは、兄が「(まゆちゃんと)スクールライフを送るために先生になった」と言っているにもかかわらず、兄が勤める学校に通っているんですよね。素直じゃない。ほんと素直じゃないな(笑)。

野広実由先生(『パティシエール』)
野広先生だけは、扉絵というよりは「まんがタイムファミリー」のエッセイまんが特集ページのようなつくりにされている。このあたりは目先が違って面白いです。
本編。ネタは「学生編」からのもの。これって、いつもまさこさんは学校から持ち帰ったケーキをひとりで食べているということでよろしいか? そして食べたものはすべて体の一部に集中してついているということでよろしいか!?

東屋めめ先生(『すいーとるーむ?』)
会社=マイホーム、なゆかりさん。永井くんはゆかりさんを「理想の妻」と思い、上司さんたちはゆかりさんを「理想の娘」だと思ってる。
一家じゃないんですね。みんなが考えてるゆかりさんの「立ち位置」が違うので、結束のしようがないんですね(笑)。
ところでこのまんがでは抜けているけど、ゆかりさんは「一家の主」という立ち位置もありえるんだよな。仕事はできるし永井くんの「鬼軍曹=心温かいパパ」だし。

ひらのあゆ先生(『ラディカル・ホスピタル』)
師長さん=マフィアのドンですか…。たしかに「ファミリー」だから当てはまるのですが。
榊ドクターに鉄拳(鉄尻?)制裁も辞さずな花村師長ですし。
あ、ほんとに当てはまるのか。

松田円先生(『サクラ町さいず』)
今回、ネタとしてはいちばんインパクトが大きいかもしれません。おそらく、本編では絶対やってはいけない、禁断のネタだと思います。
逆にいえば、後に続かないという点ではこういう機会でこそ使えるなのかもしれない。面白いけど。すごい面白いネタなんですけれども。

宮原るり先生(『恋愛ラボ』)
設定としては、「コミックエール!」のほうを読んでいたほうがわかるのかもしれないですが。
持って産まれたものというのは、学校でどうこうなるものじゃない、ってことでしょうか…(笑)。

森ゆきなつ先生(『タマさん』)
タマさんと杏ちゃんも、家族。
タマさん、猫の場合って、「お肌ピチピチ」というよりも「毛並みの良さ」のほうじゃないのか、「日光でビタミン形成」が効くのは?
それにしても、扉絵の杏ちゃんは、けしからん…。

たしか抽選で700名プレゼントでしたので、全員当選ぐらいの勢いで当たったのではないかと思いますので、ぜひ届いたら読んでみてください。面白い作品がそろっています。