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昨日今日で、関東で公式に告知されている書店3つ回ってきましたよと。
写真右から、とらのあな・ゲーマーズ(アニブロゲーマーズ)・COMICS JUNKUDO 津田沼店の各ペーパーです。
とら&ゲーマーズは近所だけど、津田沼はきつかった…。遠いってだけなのですが。


さて2巻収録の最初、第6話までは雑誌掲載時にレビュー執筆済。
それ以降、ちょっとこの作品について書くためには気力よりも体力が必要で書きそびれていたので(キーボード叩くのだって体力は要るのだ)、ストーリーははしょった上で、第7話以降をちょっとレビューしてみましょうか。

第7話:学校の共学化が決まってしまい、あっさりと新学年の春を迎えてしまった明美さんたちメガミ委員会。そこにやってくるのは男の子たちだけではなかった?
というお話。
とある未練を残してこの世を去った男子中学生の霊が憑依する対象に、しぃ太さんを選ぶところが絶妙です。内側だけ男子中学生になっちゃったときのギャップとかも。
他のキャラだったらどうかといえば、明美さんだと微妙にそういうキャラではないんだよなと。で、憑依されたしぃ太さんのご乱行ぶりをみていた南さんも、本人としては憑依されたがっていたようにも思えますが(笑)、南さんが憑依されてしまってああいったご乱行をやっても、ある意味普通というか。まあおそらく明美さんもクミさんも、南さんだとマジでキレそうでしゃれにならない気もします(笑)。
今回の新キャラクターは新入生の千駄木海苑(みその)さん。除霊士の卵だそうで、おそらく家業なのでしょうけど…。除霊業のチラシ、「千駄木ゴーストバスターズ」って、そんな書かれ方だとすげえ軽そう(笑)。
共学化が決まってしまってからの展開があっさりしていたように思えるせいか、雑誌掲載時の印象としては他の回よりもちょっと薄かったように感じます。
そういえば、あと今回もほんとによくもまあ服が揃うものであるなと。しかも巫女服とか…。「こんなこともあろうかと!」的に前もって作られていたとしか(笑)。

第8話:読んでいて、「あれ、この話どこか既視感が?」と思ったら、松本ミトヒ。先生(北河遊哉さん)が同人誌で描かれた作品、『年下ヒーロー』が下地になっている作品なのでした。
ただし同人作品(私も持ってます)からは再構成されているので、ストーリーの流れもテンポもさらに良くなっています。
同人誌と今回の大きめな違いとして、今回では南さんが「敵か味方か」的なポジションについているところが面白いと思います。『年下ヒーロー』のときよりも、全体の「茶番劇」的な笑いを引き出すのに成功しているというか。
そして「怒りのあけみん」を覚醒させる手法がうまく展開されていて、やはり今回のほうが自然ないい流れになっているなと。
あと、明美さんを縛るやり方は…。特撮ではそういう縛り方はしない、と思うなあ。
ま、読者サービスってことで(笑)。

第9話:おそらく読者の多数が待望していたと思われる(私も・笑)、水泳部の回。水泳部といえば、この世界ならスク水でしょう。雑誌掲載時は初の巻頭カラーでしたし、あえて臆さずに言えば、前回からさらに進化した、「読者サービスの極み」的な回でした。
しかしこういう趣味嗜好って、ある程度歳を重ねていかないとなかなか堪能できない気もしますが。ここでその趣味嗜好についてあれこれ言うのも何なのであれですが。
そして、明美さんとしぃ太さんの水泳基礎レッスン、ですが以前にも書いたように、このふたりでそういう展開になると、水辺で戯れる子犬とその飼い主のように思えてならないなあと(笑)。
そして前回に続いて登場のヒーロー志望者(兼・明美さんの恋人志望?)・新入生の岡田浩輝くん。さっそくクミさんたちのパシリに使われてますがな。
こちらも、飼い犬ですね。わかります。でも、あれ、飼い主は?
そして今回の新キャラクターは水泳部顧問の観月先生。それにしてもコミックス描き下ろしのネタにしてもそうですが、よっぽど水が合うんですね。水泳部なだけに。

第10話:ついに10話目でございます。
今回はちょっと長めに、現・生徒会長の菜那美さんが生徒会長になったいきさつと、八重樫さんが風紀委員長になったいきさつ、そして学校が共学化にまで至ったエピソードも語られています。そしてちょっと百合風味?
明美さんたちは後輩たちの勉強を見てあげるとともに、ともすれば男子と女子の両サイドに別れてしまう新入生たちをまとめるために尽力すると。そしてさりげなく新入生男子達がこの学校に入ってきた経緯を聞き出すあたり、さすがです。
そりゃあどうみても明美さんは委員長ですね。そしてさらに明美さんが委員長として経験を積んでいくような出来事がはじまる予感とともに物語は続いていきます。


そして2巻には、連載前の2度目のゲスト掲載となった「笑いの女神」も収録されています。
こちらは、松本先生が同人誌で描かれた作品、『笑いの天使』が下地になっておりますが、作品的にはまったくの別ものといっても過言ではないかと。
クミさんの武闘派ツッコミは変わってませんが。そのツッコミをを音速でかわす明美さんもすごいですが。どこのバトル漫画か(笑)。
自分で自分にツッコミというのもあるけれど、あれはノリツッコミともまた違うのだろうか…。
そういえば1巻でもあったけれど、いざ大活躍! という肝心なときに何かしらの邪魔が入ってしまうキャラなのでしょうかねえクミさんは。
そんなこんなで明美さんと南さんで漫才をやるわけですが、こちらは、というか明美さんは、肝心なときになにかを引き寄せる力を持っているのかもしれないです。
でも肝心なところで出オチ的なネタになって、しかもそれが大ウケ(か?)するというのも、真価を発揮できなくてなんだかなあという気もしますけど(笑)。


3巻にむけても、期待が持てるのは疑いのないところ。更なる進展を期待しています。