きょう2つ目のサイン会がこちら。
2月に刊行された、『私の血はインクでできているのよ』(講談社刊)の刊行記念サイン会です。それにしても、連載時からのタイトルなのですがすごいタイトルですよね。
このサイン会、私は、3月末にブックファースト新宿店で行われるおなじ久世番子先生の『配達赤ずきん 成風堂書店事件メモ2』(原作:大崎梢・新書館刊)のサイン会のことを先に知って、そのついでに調べたらこのサイン会のこともわかって、あわてて参加券を入手しに行きました。

ブックファースト新宿店は新宿駅西口のすぐそばですが、浜松町は新宿からじつは近いです。新宿駅とは反対側に地下鉄大江戸線の都庁前駅があり、20分ほどで浜松町へ。

14時半すぎに私が着いたときには、私の前に15人ほど。私の順番が来るまでに、私の後ろに10人ほど並んでいたかと思います。たしか参加券は100枚配布だったかと思うのですが。新宿と浜松町のサイン会をハシゴした人はあまりいなかったのか?

会場の「ブックストアー談浜松町店」は、世界貿易センタービル別館の2階、というよりも、東京モノレールの浜松町駅のすぐ下にあって、JR浜松町駅のモノレール連絡改札と同じ階(改札からモノレールの駅へ続く通路の行き止まり?)にあるお店なので、駅からの近さという点ではかなり良いロケーションの場所でしょうか。
そのお店のなかの中央通路に、入り口側から奥の通路への曲がり角につくられたサイン会会場に向かって列が作られていた感じです。
伸びている列の途中は一般書の棚とお勧め本の棚が並んでいて、その一般書のなかに、ちょうどタイムリーに白洲正子のエッセイが15冊ぐらい棚ざしされていて、「ちょっ、何冊エッセイ書いてるの白洲さん…」って感じで見ておりました(笑)。

30分ほど待って私の順番。久世番子先生のサイン会は初参加でしたが(本は読んでいてもチャンスがなくて…)、久世先生が本にサインを書かれているテーブルの前には参加者が座る椅子も用意されていて、安心感がありました。
「きょうはよろしくお願いします」とあいさつさせていただいて、冒頭で書いたことを久世先生にお話しすると、「3月に2回もサイン会するようになってすみません」、「どちらかご都合の良いほうでもよかったのに…」と、久世先生。
とんでもない。やはり、何回もサイン会をやってくださるというのはありがたいと思いますし。

そして、久世先生が参加券に書いた私のコメントを見て、「『私も心の古傷がえぐられました(笑)』と書かれてますねえ」と。
私の場合、同人誌を読むようになったのが二十歳過ぎてからだったので、下手に分別がつくようになってからのほうが被った傷が深いように思えるのは気のせいなのでしょうか(笑)。久世先生が今回書かれたような幼いころの経験というのは、一種、「旅の恥はかきすて」的なものがあるように思うのですが。
そんなことを私が言うと、「いや、幼いときのほうが洒落にならないにならないことをやらかしますから」と。「あのころネットがなくて本当に良かった」ともおっしゃっていましたが。

そういえば本を読んでいて思ったのですが、久世先生とご友人が高校時代に作られた名鉄制服本も、表紙を見るかぎり、かなり「当たり」っぽい雰囲気が漂っていました。もし久世先生が当時コミケであの本を売られていたら、おそらく買っていただろうなあ…。久世先生が愛知のかたでちょっと残念でした。

久世先生がサインを書きおえられる直前ぐらいに、久世先生が幼い頃に描かれていたような絵と似た感じの絵を、私が幼いころにいた周りの女の子(埼玉県東部民)も描いていて、ああいう絵にはみんなが描く元絵というかテンプレートのようなものがあったのでしょうか? と私がたずねたのですが、その質問に久世先生は、「あの絵はやはり、絵を描いていく間での『進化の過程』なのですよ、きっと。」と。
あの画風は人類のDNA(少なくとも日本人には)に刻まれたものだということですね、わかります。

ということでサインを書きおえられた久世先生でした。

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字が達筆だ…。

これまで久世番子先生のサイン会にはご縁がなかったのに、今月もう一度行くことになりますが(笑)、新宿でのサイン会も楽しみです。