しばらくぶりの小笠原朋子先生の単行本。17日に発売ですが、待ちきれずにまずは一冊、早売りされているのを買ってきました。
お値段は780円(税込)と、通常の単行本と比べると100円ほど高くなっていますが、そのぶんカバーと口絵ページの紙質が上がっているのですね。
単行本のコンセプトとしては、小笠原先生が昨年出版された、『兄妹円満』(双葉社刊)と似た感じのものなのかなと。
ただ、ページ数ギリギリまで本編を収録しなければいけなかったため、小笠原先生の単行本ではのおなじみの「描きおろし&フリートーク」と「あとがき」のページは表紙&裏表紙となっております。しかも収録されていない回もある、と。このあたりは『ウチヘ行こうよ!』(4月17日発売)との2冊購入で応募すればもらえる全員プレゼント本に期待をつなぐしかないのか。
そういや、カバーに描かれている描き下ろし4コマ2本は本編とはまったく違うタッチというか、デジタルっぽい絵だなあと。
連載されていたときに毎回読んでいるから、内容に関してはなかなか…と思っていたのですが、意外にそうでもありません。あらためて単行本で読み返していると、読み逃していたところがけっこうあったりするものです。
あかりさんに病弱だった時代があったことについては、わりとはじめのほうの回から幼い日の写真などで伏線があったりとか。そういえば、乾さんもじつは初回からでていたのですが、べつに「隠れキャラ」的存在として出ていたわけでもなく、こちらもはじめのほうから存在が明示されていたりとか。
「隠れ」といえば、あかりさんは「隠れナイスバディ」なわけですが、三上さんはそれも含めてあかりさんのことを「隠れ」魔性の女だと思っていたんだろうなあと。三上さんも若いし(笑)。
いやほんと、魅力的なものを持っているのに無防備なひと、あるいは無防備になる瞬間というのは、ある意味ひとつの萌えの属性としてありですよね。
本筋の部分はですね、結局三上さんがあかりさんにフラれるところがこの物語のハイライトになってしまったのがやっぱり残念だったよなあというか。
ああいう早い段階で告白してしまったら、うまくはいかないのではないかというのは予想がつくところだったのですが、あまりにもあっさりしてしまったし、風向きが変わったというか。
男というのはすごく惑う生き物なわけで。森下兄のような惑わない存在が変なわけだし(森下兄ゴメン!)。三上さんももっと惑ってくれても良かったのはないかと思うのですが。
まあでもあの回ほど読んでいてポジティブな意味で腹が立ったまんがというのもなかなかないですし、そこはすごく「良い」回だったのでしょうけれども。
そして、あかりさんが三上さんと向き合ってくれそうになるのが最終回近くになってからですし、このあたりも商業誌では見られないというのは残念でなりません。
あと、本筋と関係ないけれど単行本で読み返してみて面白いと思ったのは、森下家の年越しの回。とくに三上さんを値踏みするところが。ほんと、あなたたちどういう基準で(笑)…。
それと、風邪をひいた三上さんの回も面白かったなあと思います。そう考えると、私の場合は三上さんと森下家の面々とが一緒に過ごすときの話が面白いと思えるのですね。
読んでいて、私もいつもはこういう言い方はしたくない者ですし、こういう言い方が良い言い方ではないのも承知の上でいいますけれども、こういう作品にファンがつかなかったというのはほんとうに残念だと思いました。
ですが、あまり良い形で終われなかった作品をこうして単行本で読めるのはありがたいです。作る側は精一杯がんばった、ということは現れている本だと思います。
お値段は780円(税込)と、通常の単行本と比べると100円ほど高くなっていますが、そのぶんカバーと口絵ページの紙質が上がっているのですね。
単行本のコンセプトとしては、小笠原先生が昨年出版された、『兄妹円満』(双葉社刊)と似た感じのものなのかなと。
ただ、ページ数ギリギリまで本編を収録しなければいけなかったため、小笠原先生の単行本ではのおなじみの「描きおろし&フリートーク」と「あとがき」のページは表紙&裏表紙となっております。しかも収録されていない回もある、と。このあたりは『ウチヘ行こうよ!』(4月17日発売)との2冊購入で応募すればもらえる全員プレゼント本に期待をつなぐしかないのか。
そういや、カバーに描かれている描き下ろし4コマ2本は本編とはまったく違うタッチというか、デジタルっぽい絵だなあと。
連載されていたときに毎回読んでいるから、内容に関してはなかなか…と思っていたのですが、意外にそうでもありません。あらためて単行本で読み返していると、読み逃していたところがけっこうあったりするものです。
あかりさんに病弱だった時代があったことについては、わりとはじめのほうの回から幼い日の写真などで伏線があったりとか。そういえば、乾さんもじつは初回からでていたのですが、べつに「隠れキャラ」的存在として出ていたわけでもなく、こちらもはじめのほうから存在が明示されていたりとか。
「隠れ」といえば、あかりさんは「隠れナイスバディ」なわけですが、三上さんはそれも含めてあかりさんのことを「隠れ」魔性の女だと思っていたんだろうなあと。三上さんも若いし(笑)。
いやほんと、魅力的なものを持っているのに無防備なひと、あるいは無防備になる瞬間というのは、ある意味ひとつの萌えの属性としてありですよね。
本筋の部分はですね、結局三上さんがあかりさんにフラれるところがこの物語のハイライトになってしまったのがやっぱり残念だったよなあというか。
ああいう早い段階で告白してしまったら、うまくはいかないのではないかというのは予想がつくところだったのですが、あまりにもあっさりしてしまったし、風向きが変わったというか。
男というのはすごく惑う生き物なわけで。森下兄のような惑わない存在が変なわけだし(森下兄ゴメン!)。三上さんももっと惑ってくれても良かったのはないかと思うのですが。
まあでもあの回ほど読んでいてポジティブな意味で腹が立ったまんがというのもなかなかないですし、そこはすごく「良い」回だったのでしょうけれども。
そして、あかりさんが三上さんと向き合ってくれそうになるのが最終回近くになってからですし、このあたりも商業誌では見られないというのは残念でなりません。
あと、本筋と関係ないけれど単行本で読み返してみて面白いと思ったのは、森下家の年越しの回。とくに三上さんを値踏みするところが。ほんと、あなたたちどういう基準で(笑)…。
それと、風邪をひいた三上さんの回も面白かったなあと思います。そう考えると、私の場合は三上さんと森下家の面々とが一緒に過ごすときの話が面白いと思えるのですね。
読んでいて、私もいつもはこういう言い方はしたくない者ですし、こういう言い方が良い言い方ではないのも承知の上でいいますけれども、こういう作品にファンがつかなかったというのはほんとうに残念だと思いました。
ですが、あまり良い形で終われなかった作品をこうして単行本で読めるのはありがたいです。作る側は精一杯がんばった、ということは現れている本だと思います。
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