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『うさぎのーと』3巻全特典集合。フレームに収めるのも一苦労(多すぎて)。

レビュー強化期間もとりあえずの最終回を迎えました。
最後に取り上げるのが、師走冬子先生の『うさぎのーと』3巻です。続刊ものです。
もちろん1巻から買って読んでいますが、3巻になっても勢いは変わらないと感じます。

とくに3巻では、作品のオチなどにシュールな味わいが増したのではないかと。
たとえば単行本98ページの「怪しい学校」なんてのは、笑える内容とオチでありますけれども、なにか江戸川乱歩や横溝正史の作品のような奇怪さをもかもし出しています。というか、袋小路先生は高邁な考えを持って袋を被っているのであって、半ば趣味のように(笑)みんなして被られても困ると思うのです(特に生徒が・笑)。
あと犬飼(弟)先生は、兄ラブなところとか、ラフな格好をするとヤのつく自由業的な印象が強まる教師(笑)という時点でシュールな存在だなあと。

シュールさでいうと、生徒たちの中でもくまりちゃんとか、ハニーこと針羽さんが、シュールさを加速させているように思います。
くまりちゃんは作品の当初からいつもシュールオチをかましてくれるキャラですが、ハニーさんは、3巻収録のサンタさん話でシュールキャラとして開花したように感じます。ハニーさんは大技系なので、連発はないし、このキャラが定着することもないと思いますが。

考えてみれば、タイトルロールなうさぎ先生自体が、みんなの期待と違う方向でオチを取ったり笑いを取ることが多いですし、4コマ作品としてはシュールな方向性に行きやすい作品なのでしょうか。

掲載誌がまんがタイムラブリーからまんがホームに移籍して、つむりたんこと片岡瞑くんの出番が減ったように感じられましたが、出るところ出るところでだいたい効いているので問題はないのでしょう。
そーたこと小鳥遊くんは、3巻で楽子ちゃんのほかにも想われる相手が増えまくりで…うらやましいかぎりです。カバー裏にまで…。
しかし、そんなそーたくんも、想う人はうさぎ先生なわけで、この多角関係はどうなるものやら…。

もちろんいつ終わるかはまだ分かりませんが、最後まで盛り上がって続いてほしい、そんな気持ちになる3巻です。