鬼越JS#4 おにわたり(MPNふかもり)
生意気ざかり、でも広い世界を知らない、そんな女子小学生が歩んでいく。
彼女たちが見た鬼は雲で描かれたまぼろしだったか、それとも…。
読んでいると、どうしてもそういうところに想像力を使ってしまう作品。

縁日デイズ (くろみや別館)
心の中でツッコミを入れながら笑うという、私にとっての4コマの読み方の基本を思いださせてくれる作品。いいボケを見せてくれる作者と作者が持つアイデアがいい。
清めの塩に岩塩は効くのだろうか…。

お手元のフリップにどうぞ(すこやかペンギン)
神様に願いを伝えるやり方として「天から降りてきたフリップ」に書く、というアイデアがまず面白い。
そこが面白ければ、キャラクターとストーリーの描き方に定評のある作者なので面白くならないわけがない。
その中でも、2番目の漫画家とフリップに描いたキャラクターの話が高いレベルで三拍子揃っていてすばらしい。

ハピキャス! ちょこっと未公開編(いわしの甘露煮)
遊園地の従業員を中心に遊園地の中の人を描いている4コマ作品。
新人従業員とその先輩というメインキャラクターのよさと、遊園地ならではの忙しさとドタバタ感をうまく絡めていて、もっと読みたいという気持ちになる。

07(ogasite)
モチーフはシリアスで、ともすれば暗い展開にもなりうるのに、全体を通してギリギリのところで明るい展開にもっていき、ラストでいっきに明るく笑いを導くところがすばらしい。主人公ふたりの母親キャラがこの展開の妙を助けているように感じた。 

D1(やたこ&ムンチャイ&黒猫亭)
4コマ漫画好きなら懐かしい&現役バリバリの名前が並ぶ、とある雑誌の投稿企画参加者同窓アンソロジー(と説明するのがいいのだろうか)。
雑誌で読めなくなって以来久々の新作を読める人も多いのだけど…、画や作品のスタイルが変わった人もいれば変わっていない人もいたり、雑誌に載っていた当時は注目していなかったけど今回読んで楽しかったりする人もいて、時の流れというものの意味を知らされる作品だった。

可愛すぎる日高先輩と もーっと×××したい!!!(T-NORTH)
主人公の都山くんのアタックが目立ったシリーズ当初と違い、今回は日高千智先輩との二人の息が合ってきつつある感じがする。
ふたりの息が合えば体の相性も合うんだろうなあ、という展開がよい。

スワンプガールズダイアリー(妄文社) 
ギャグのような雰囲気や絵柄にだまされそうになるけど、正統派SFを読んでいるように感じた作品。
あと何本か、物語の間を埋める場面が追加されていればもっと読みやすいというか、物語に近づきやすくなるように感じる。

さわやか荘204号室の性活事情(放課後メロンパン)
女の子が隣室から聴こえるセックスの音に欲情して隣室の男を誘惑してしまう、というアイデアはいいと思った。
女の子にとっても相手の男にとっても、読者にとっても都合の良い展開だけど、それが読んでいて心地いいときもある。