お久しぶりです。
11月18日に東京ビッグサイトで行われたコミティア102。そこで購入した同人誌については感想をP&Rに投稿して、このブログにも同時に記録して締め切り後に公開していますのでそれをお楽しみに。
ということで、この記事ではコミティア会場で漫画家さんから単行本にいただいたサインとイラストを紹介したいと思います。
まずは
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小笠原朋子先生の『ラブカラ』(エンターブレイン刊)です。こちらはあらかじめサインが入れられたサイン本を頒布されていました。
小笠原先生のファンとして、ラブカラはネットで連載されていた時から読み、電子書籍版を購入して、サイン本販売があると思ってこの日まで紙書籍版は待っていました。書籍だとサイズが大きくて読みやすいのでいいですね(笑)。
ラブカラは、竹書房で連載されていた『Hiスクラップ!』のキャラクターもメインキャラにいて、そちらの流れ的には続きとも言える作品です。が、物語の本線にいるのはこの作品のオリジナルキャラクターなのでご新規で読む人にも優しい作品です。
大学生なのに(っちゃあアレですが)どのキャラも恋に恋する感じで、初々しさがいいですね。そこから人を好きになる気持ちや、相手のことをおもんばかる感覚をおのずと自ら学んでいき、最後は小笠原先生らしいハッピーエンド。さすがの読後感のよさでした。
ネット先行の出版形式はこの出版社でも初めての試みでまだレーベルが固まっていない上に、エンターブレイン初単行本のこの作品が書店でもどこに置かれるのかわからないので困っていると小笠原先生も話されていたので、皆さんで書籍版を買ってもらって棚を確保してほしいところです。

続いては
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カワハラ恋先生の『イマドキ青春 男クラ』(角川書店刊)です。
芳文社で描かれている『東京』からカワハラ先生の作品に入ったのですが、別ペンネームで少女マンガも描かれていたのを知ったのはつい最近(現在はペンネームを統一されました)。
今回少女漫画を久しぶりに気を入れて読んだのですが楽しかったです。
事前情報だとなんかBL漫画的な印象を受けていたのですが、そんな事はなく女の子とのお付き合いも描かれている「普通の少女漫画(カワハラ先生談)」でした。
でもいちばんよかった話は秋月くんと春田くんの話だったかなと。BL風味なお話ですが、やはり恋するふたりの初々しさと清涼感がいいのです。あと春田君の恋のオチが…上杉先生!(笑)
そのほかのお話も、物語のきっかけとなる着眼点の意外さがよかったり、心情描写の透明感がきれいで、
少女漫画読んで良かったー、という感じです。

そして同じスペースにいらした
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北条晶先生の『自転車女子はじめました』(竹書房刊)です。
じつはこの本は、事前に書店でサイン本を手に入れていて、サイン本には宛書がないわけですからコミティアで宛書を入れていただこうと思い、会場に持ってきました。
宛書をいただくだけでも充分なのに、この作品でも登場されて、今回はご一緒のスペースにもおられたカワハラ恋先生を描いたイラストもいただけたらなー、と厚かましいお願いをしたところ快諾していただけて上の写真のような2つのイラストになった次第です。ほんとに貴重な体験でした。
作品は、空色を基調としたカバーの色づかい、フルカラーページの多さももちろんですが、自転車を楽しむ姿をずっと描き続けているところがすばらしいです。
「主に女の子に自転車のよさを知ってもらうためにこの作品を描いていた(北条先生談)」とのことですが、これは老若男女とわず、読者に自転車に乗ることへの憧れをもたせてくれる作品だと感じます。北条先生は4コマ作品や同人誌でも活躍される方ですが、女の子に向けるためなのか、それらとも微妙にタッチを変えた画がまたいいなと感じます。情報を受け取りやすい画というか...はい。
カワハラ恋先生はじめ、4コマ漫画家の先生方がゲストとして登場されることが多いのも4コマ好きにはセールスポイントかと。とにかく楽しい作品です。 

最後は
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楠見らんま先生『いとをかし(1)』(竹書房刊)です。 
上の記事でもバナーつきで宣伝していますが、かわいいあおいくんは男の子なのです。
寄ってくるのはみな男子。女の子&おばさんたちからも女の子のように見られてしまうあおいくん。
でもじつは最近流行りの「男の娘」とも一線を画しているこの作品。あおいくんは男らしさに憧れていますし。
そしてみどりさんの存在もいいのです。巨乳、運動歴長そうな(元バレー部?)引き締まった体、それでいて喫茶店を営んであまい物にも造詣が深そうだったり、あおいくんの着る服をさくさく作ってきたり(ただしほぼ全部女物・笑)、完璧超人っぽいのになんか残念なのはなぜだろう...。
そう考えると、登場するメインキャラはみんななにかしら「残念な」ところを持っているのがこの作品の魅力かも(笑)。もっとファンがいていい作品だと思います。2巻を出すためにはこれからが勝負のようなので...。
写真だとちょっとわかりづらいかもしれませんがこのサイン、カバーに描かれているのです。
とくに指定はしていなかったですが、カバーにサインを入れる方は珍しいのでちょっと驚きでした。
 
こんな感じで、同人誌を買う以外でも楽しいことがたくさんあるイベントでした。