鬼越JS#5 宿敵JS(MPNふかもり)
男女に限らず、小学生って集団生活だからペースを周りと合わせようと躍起になるものですよね。あたふたしてるように見えなくてもなんかあせってる、そんな心の動きが楽しい。そしてこれまでの生活に新たに加わる異分子の存在が…、また楽しすぎです。

いろいろ(ムンチャイ)
作者の商業作品になりかけた(?)作品を集めた短編集。
キャラクター造形にも苦労のあとがにじみ出ているようで興味深い。
その中では「ちゃいるどママ」という作品が、名前通りのキャラクターでキャラクターがきちっと定まっていて、見せ方も上手くできていると感じた。

ハッピーカムカム完全版2(あつあつCOOK)
 単行本未収録に終わった作品がようやく出てくれたときの感動はなかなか味わえるものではない。あまり味わいたくないことでもあるけれど。
各人色々な属性を持った5人の女子中学生のドタバタが、とても近い視点から見られる。それだけでこの作品が面白くならないわけがない、のです。
惜しむらくはもっと後の時代にこの作品が世に出ていたら…、各方面でもっとこの作品を理解してくれる人がいてくれたんではないかなと思うと、惜しくて仕方がないのです。

悪魔娘と神父様(渚のハイカラ金魚)
ファンタジー的な設定の作品は、設定がすごく多くなることに振り回されてしまって面白くならないことが多いけれど、この作品は設定をなるべく少なく見せる(少なくしているわけではない)ことでエロスが少し前面に出てきていて、バランスのよさで面白く読ませている。
少女に憑いたサキュバスの荒んだ感じと、悪魔に勝ちながらも最後に自らの身に悪魔を受け入れる若き神父の心の動きとその意外さが面白い。

教室で待ってる(すこやかペンギン)
 夢の中でしか出会えない先生を好きになるとか、聞いただけなら一瞬戸惑ってしまいそうな導入部なのに、そして長くはない作品なのに、ちゃんと最後には説得力を持たせた作品にしてしまうのがすごい。登場するすべてのキャラクター造形が上手いからだろう。
そして少し読むとちょっとでも盛り上がる場面というか描写があるというのもすごいけれども、それでいて盛り込みすぎるわけでもないことのほうがすごいのだろうか。

ラーメンを食べよう。3(なぐもカレー部)
タイトルに反して、ラーメンを紹介する作品ではない(笑)。
ラーメンを介して知り合った高校生カップル未満、のふたりの交流を描いた作品の三冊目。今回は違う組み合わせでラーメンを食べていますが。
ラーメンを食べて、ちょっとおしゃべりをしているだけの作品だけど、作者が作り出す独特の雰囲気が楽しくてつい読んでしまうのです。

今回はページ数が少ないコピー誌が多かったり、先に、コミティアでサインをいただいた単行本について書いたらなんかやり遂げてしまった気になってモチベーションを上げなおせなかったりと難産でした。6作品、これでもよく出せたと 思えるぐらいに難産でした。

(追記)感想は書けなかったけど内容がよかったので、タイトルとサークル名だけでも何冊か挙げておきます。
誰かの目に止まりますように。

猫が行く!EX (猫が行く) 
イマドキ青春番外編(カンプ)
タスキに短し。5(くろみや別館)
丸蟲絵日記帳、丸蟲絵日記13、埼玉のパン屋さんでパンを買う(ストロカインムコスタ錠)
はるひことーこ(うな丼無限ロード)
Jamble Girls -complete- (ゆずきなこ)
00(やたこ)
ウワサのつづき(ogasite)
さわやか荘205号室の性活事情(放課後めろんぱん) 
父親とむすめ(sakaki)
オトコノコ充(T-NORTH)