『重販出来!(じゅうはんしゅったい!)』2巻(小学館刊)の刊行記念サイン会です。
久世番子先生がTwitterでリツイートされていた、三省堂書店のフェイスブックの告知ページでサイン会を知って、即電話で予約という、まあじつに今様な参加券確保の仕方でした(笑)。
 
そんなわけで参加券確保にはさほど苦労もなく。
当日はいつものサイン会とはまったく違う様子の会場とスタッフさんの人数(みなさん小学館の編集さんだったのか?)で、参加する側からは驚きをすごく感じました。神田神保町の三省堂書店は、本来は文芸書のサイン会などで使われる格式が高いところ(というと変?)ではあるのですが。もちろん変な感じというのではなくて、「いつもと違いすぎるだろサイン会って…」みたいな。なんというか、格の違いというか。
他の漫画家さんからお花が届いていたりするのですが、連名で送られているお花に久世番子先生とか、ヤマザキマリ先生とか、ゆうきまさみ先生とか、先生方のお名前が挙がっていたりすると、なんなのここはなんなのここは?! と心のなかで(笑)。
漫画を読む漫画家さんが好きになる作品なんですね。一緒に貼ってあった宣伝ポスターの、漫画家さんからの感想にも熱がこもっていて、やはり先程感じた他の漫画から比べて何かが違う感じというかなあ。

でも、漫画を読んでいるだけの人にも、『重販出来!』という作品からは、絵柄からの印象とは異なる重厚な内容と、読み進むうちにも感じるカタルシスとが感じられて、読んでいて熱くなれる作品というのもなかなか珍しいものだと感じます。
あと、キャラクターでいうと、内面にせよ外面にせよ「非の打ち所がない格好良いキャラクター」というのがいないんですよ。みんなどこか格好悪いところを持ってる。でもそれがいい。
読んでいて、これは今年の「マンガ大賞」にノミネートされる作品だろうと。「このマンガがすごい!」では普通に推されると思うのですが。

今回はサインと一緒に入れられるイラストの絵柄は全員一緒のようでしたので、漫画家さんとお話する時間はあまりなかったですが、人数が多い分編集さんとはお話する時間がいつもよりちょっと多かったです(笑)。
それと、「カタルシス」と「熱くなる作品」というのを松田奈緒子先生にお伝えしたら、日付を書くところをちょっと間違えてたことはお伝えしておきます。 

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今回サイン会を企画してくださった、小学館さん、三省堂書店神保町本店さん、そして松田奈緒子先生、楽しいサイン会をどうもありがとうございます。
どういう作品になっていくのか、続きが楽しみです。