セーブはこまめにしたいのに (すこやかペンギン)
記憶を脳に「セーブ」することができる女の子に恋の騒動が、というお話。記憶できる量に制限が、とか、その回避策を考えついたけど…、とか、場面展開の上手さが引き立っていると感じます。
ハッピーエンドへと導かれていく展開と、男の子のセリフもかっこいいです。

鬼越JS #8 観察JS(MPNふかもり)
短い作品を連ねてシリーズ8作目の今回は、脇役同士(というよりサブキャラという方がいい?)が仲良くなっていく(のか?)エピソードが、シリーズ全体にさらなる深みを与えているように感じます。いつものサブキャラふたりがまた、ふたりとも面白みがあるキャラクターなのでさらにさらに。

帰ってきた成人病のひみつ(東京猿人改)
様々なことを描き続けてこられて20年。素晴らしいですが、今回のネタは正直見習いたくないというか…です。自分もそういう年齢に差し掛かりつつあるだけに、健康な体は大事!と反面教師的に楽しませていただいております。
それはともかく、ためになる薀蓄をテンポよく1ページずつの漫画で連発していく手腕は流石です。

相も変わらず地味ですが。(くろみや別館)
相も変わらず、世間とはずれまくっていると思います。作者だけがずれていたり、作者も周りの人もみんなずれていたり、このへんのさじ加減がいい。加減によっては作者がツッコミになったりするけど…、作者がボケる、じゃないズレてるほうが面白いかなと。

AV女優とAV男優が同居する話。(妄想をトランクに詰めて)
タイトルでかなりの部分を言いあらわしている。そしてその部分から作られる展開が爆発力を秘めていてすごい。初めて読むサークルの作品だけど、いきなりとんでもない作品を見つけてしまったな、という感じです。キャラクターがきめ細かく作りこまれているから双方のキャラクターに感情移入しやすいし、ストーリー展開はある程度予想できるものなのだけど、キャラクターの出来の良さのおかげで、ラストへの展開を含めて感動へ導く力がとても強くなっています。(おそらく)1冊でまとまっているところも、ちょうどいい感じです。

ベトナムに行ってきたヨ物語(前編) (れんれん&晶)
二人の漫画家さんが一緒にベトナムへ行ってきた話なのですが、同じ旅程を描かれていてもアグレッシヴに描く人と淡々と描く人との対比ができているところが面白いです。
なにより、異国を旅することの面白さをきちんと描いているところが、読んで良かったと感じさせます。

やっぱりこたつと鍋がすき (お手製のポトフ)
四コマで、女子高生が雪とたわむれ、こたつで鍋を囲む話。この作者の作品は、シンプルなモチーフをシンプルに描き出しているところに好感を持てます。
シンプルだけど面白い。シンプルだから面白い。
鍋の締めはうどんだね。