同人誌イベント
いつも読むサークルさんがコピー誌だったのもあるのですが(笑)。
『カフェらった!(2)』(いわしの甘露煮)
商業連載作品の再録本。(1)は商業単行本になったのだけど…
連載後半に当たるこの作品では、脇キャラたちの恋模様だったり、主人公の生活環境が掘り下げられたりと盛り上がる展開になり、メイド喫茶のかわいい女の子たちが動き回る展開がうまくまとめられている。それだけに、商業で刊行されなかったのは残念でもあるが…
ともあれ、まとめて読める形になったのは良かったと思う。待望していたので嬉しかった。
『バレンタインロマンス』(ムンチャイ)
バレンタインの時期だからこそ出せるドタバタ劇(笑)。
主人公・まゆが作るチョコレートを巡って、シスコン兄はもちろん、まゆを想う人(?)が心そわそわする。
その一方で、まゆが想う人はのほほんとしているのに最後には彼らしからぬ行動でビシッと決めてしまうあたりが、意外に感じつつも鮮やかな展開を作っている。
『俺×彼女05』(Senseism)
妻子に囲まれ幸せな家庭を築く教師が、教え子の女生徒に犯される。
教師を一途に想う女生徒の純粋さと邪悪さ、そして彼女が与える快感が教師を壊していく、その描写と展開に衝撃を受ける。
だが、壊れたことの「つけ」は必ず支払わなければならない。その支払方法…哀しい終焉。
読んでいて、作者が描く女生徒の純粋さと邪悪さの両面にとにかく惹きつけられてしまうし、壊れていく教師にも、同情とも共感とも何かが違う感情が芽生える。
『働く車。』(草壁正和)
警察で働く車の擬人化本。
それぞれの車の特徴を活かしたネタを用いたギャグ漫画に、思わず読み入ってしまう。
今回イラストだけだった車たちを描いた漫画作品も読んでみたいなあと。
「夜蝕病棟」 渚のハイカラ金魚(あ07b)
看護士の女性と入院患者の青年とのあまりにも潤いのないセックス。看護士が主導権を握っているにもかかわらず、看護士からは青年への情感が全く見られない。
情感の無さの、あまりにも悲しい理由は後に明かされるが、最後の転回によって訪れる救いのない結末と相まって、物語に叩きのめされ、心の中で涙が拭いきれなくなる。
美しく、そしてせつなすぎる物語に、かき乱された。
「お母さんは水の中6」 渚のハイカラ金魚
ことし商業単行本にもまとめられた、金魚とひよこの親子(?)のかわいい4コマ作品。
今回は、金魚にあるまじき肥満ぶりに苦しむことになったきんぎょちゃんがダイエットに悪戦苦闘するナンセンスぶりが笑いと直結していてニクい。
しかし、実在の金魚もそれほど動かずに餌を食べているように見えるのに、なぜ丸々と肥えたきんぎょちゃんのようにならないのだろうか…
「ふかふか(2)」 やたこ(ま21a)
高校生のちはやと、幼稚園児のひろのふたりのお話を綴った商業再録本の完結を告げる2冊目。
1冊目でのちはやとひろのなかよしぶりは2冊目でもそのままだが、2冊目では、成長していくちはやとひろ、そして、ちはやの幼稚園の篤人先生へのほのかな恋心も加わり、読んでいてのわくわく感も増していく。描きおろしで夢と恋心をかなえた、ちはやの笑顔がまぶしい。
「Carnival After」 T-NORTH(Z06b)
商業誌に掲載された作品の後日談もの。作者は「男の娘」もので新たな境地を開拓していることをはっきり感じさせる。
可愛いもの、美しいものに対してエスカレートしていく感情は、いかなる条件・障害をも超越できるものである、と声を大にして言いたくなる作品。
主人公の郁己(いくみ)のかわいらしいこと…
「06」 ogasite(は18b)
以前に刊行した同人作品の後日談と、商業作品の後日談を収録したもの。
眼鏡男子をモチーフにした作品では、眼鏡男子の田中くんが眼鏡をかけたり外したりするたびに恋心を不安定にさせる、鈴木さんの感情のアップダウンが見ていて楽しい。そして、自分の背が田中くんよりも高くなってヘコむ鈴木さんの姿もまた愛らしい。
商業作品の後日談は、バカ3兄妹(失礼!)がさまざまなベクトルにバカやってるところが笑える作品。空回りバカ系な兄二人の存在が笑いをさらに盛り上げている。
「BLACK BLACK BLACK」 猫丸印(み06b)
軽妙に怪奇を描いた作品あり、叩きのめされるような怖さを描いた作品あり、と三者三様の怖い話を描いた三人誌。
女の子(?)同士の化物を描いた作品は、キャピキャピとした女の子のじゃれあいを描いていながら、場面転回で一気にお互いの怖さが余すところなく描かれている。
「ようちえんのミカタ」 ムンチャイ(ま19a)
商業誌で連載された2作品の再録誌。
幼稚園児たちが主役だった前半は、はしゃぎまわる園児たちの動きが目まぐるしい。
前半作のスピンオフ的に連載された幼稚園の先生を描いた作品は、新米先生のあたふたぶりに、自分の社会人なりたてのころもあんなだったなあ…と、ある種の共感を持って読むことができた。
「24時間チェリー」 Nekomitsu
投稿した後で気づいたのだけれど、どこのサークルで頒布していたのかわからない…。
女生徒と女教師の恋愛短編。女教師に惚れる強気女子がかっこいい。いつの間にか引きずられる女教師の弱さもかわいい。
子供からいい大人まで様々な世代がいる作品群を読んでいると、
子供には子供のひたむきな思い、大人には大人の揺らぐ思いが
それぞれあるということを気づかせてくれる総集編。
「ひた向きな思い」から感じる心地よさは、
大人になると得にくくなる感情と同じものなのだろうか。
「ふかふか1」やたこ(し23a)
女子高生のちはやと、生意気だけどどこかピュアな甥っ子のひろ。
二人ともかわいい同士の「おいおば」作品は、時々子供らしく
バタバタ動きまわる事もあるけれど、まったりした日常の雰囲気
のなかで流れていく「時」がとても心地よい。
読んでいて、いつまでもこの時が続いていれば良いのに、と感じる。
「秋風と君の花飾り」WATTS TOWER(み06b)
なかなか世に広まるチャンスが少ない、雑誌の単発掲載作品集。
だが、どの作品にも必ずどこかの場面で、心がきゅっと
しめつけられるような感覚を受ける。
でもそれは不快感などではなくて、心温まる瞬間を
目撃した時の驚きだと感じる。
素直に、「読んでよかった」と思うことができる作品たち。
「腐女子の『腐』っ。H2」猫丸印(て12b)
腐女子の心情を面白く描いている。
恋人同士を描いた前半の作品は主人公・いづきの
男前な同人者思考に笑いが止まらない。
オタクな兄妹を描いた後半の作品では、妹の、
オタク的思考への浸かりっぷりと、それに比べて、
兄の半端な性格のほほえましさが脱力的な笑いに
繋がっている。両方とも続きが読みたい作品。
「ラストデイ。」ムンチャイ(し09a)
商業誌連載作品(「先生はお兄ちゃん。」)の番外編となる作品。
連載時の主人公でもある兄妹の、絆の深さをあらためて感じられる。
素直に気持ちを出せなくても、妹は兄のことをちゃんと見ているし、
常に妹にべったりだった兄は当然のように妹の事を思っている。
そんな「二人だけ」の世界を描くからこそ描ける作品。
「うら★うらら」WATTS TOWER
作者自らが、「おバカな作品」と語り、おそらく読者も、
「これはおバカだ!」と納得できる作品。
だが、実はその裏に隠れたものがあるのでは?とも感じる作品。
あなたは愛している相手の「別の面」も愛せるか?
主人公からはそんな葛藤を感じる。
絵の可愛さは商業誌等でもおなじみ。さすが。
「RD」T-NORTH
いわゆる「男の娘」を扱った作品は幅広く出てきているが、
この作品からはひと味ちがうものを感じる。
シチュエーション、展開、主人公とヒロイン(?)との
心の接近ぶりetc…
読者の側も一緒にドキドキできる作者のストーリーテラーぶりは、
素晴らしいのひとこと。
開場が、pixivマーケットのほうが1時間早い10時からだということに直前になって気づいたりしましたが(笑)、混雑すると思われるサークルと分けられた通常サークル行きの列はそれほど並んでいる人も多くはなく、滞りなく入場開始。
今回の私は、pixivのほうに行きたいサークルさんが1サークルだけあったので前日ちょっと迷った末にpixivから並ぶことにしたのですが、結果的に見れば大正解でした。
千歳キイロさん(PGG@B006)のご本「Caviten」は、虫歯菌vsフッ素の萌えキャラ化まんが。この方のまんがを読むのはすごい久しぶりな気がします。同人誌だともうかれこれ(自主規制)年ぐらい読んでいなかったかも。主人公のコッカスちゃんは、萌えキャラでどS。最強です(笑)。首の鈴(?)にはどういう意味が?と疑問に思ったのですが…。
そしてゲストには小笠原朋子さんの4コマ。バトルです。千歳キイロさんも描いていない、虫歯菌vsフッ素の萌えキャラバトル。悪乗りしてるコッカスちゃんがチャーミングです。
さて買い物が終わって10時5分過ぎ、外階段を上がって屋上展示場にあるコミティアの待機列へ。10時10分ごろで7列ぐらい出来ていたでしょうか。列に並んでしばらくすると早くも前方列の移動が開始され、館内へと引き込まれていきましたが、私が並んでいる後方列は結局11時5分前ぐらいになって移動開始。それでも会場内には11時10分ごろには入れたようです。
まず最初に小笠原朋子さんと深森あきさんの二人サークル「渚宮」@や26b。
小笠原朋子さん(今回はご親戚の事情により欠席)の新刊は『ゆなさなニッキ』の再録本・プレビューバージョンとなる『ゆなさなニッキ 0.5』。お試し版的コピー誌ではありますが、予め作られているためもあり装丁が凝られていて面白いです。本の開く部分がシールで止められているのも含めて装丁なのかなあと思いつつ(これには小笠原さんの意図があるようですが)、読んでみるとメインキャラクターの紹介的4コマ再録あり、秋にちなんだ描きおろし4コマ2本ありと、わりとおなかいっぱいになる出来上がりの作品。本編は早ければ次回のコミティア91で刊行される予定とのこと。期待すべし。でも雑誌に掲載されたぶんが合計で約60ページほどしかないというのは意外でした。
深森あきさんは今回本格的なオリジナル新刊を刊行されました。これまでのコミティア参加時に無料配布で刊行された作品を再録した『コミティアでタダで配ったまんが+1』です。
私も毎回コミティアに朝一で来られるわけではないので、じつはこれまで取り逃していた深森さんの無料配布本があったのですが、これを一気に補完できたのはうれしいです。最初の配布本だった「1×1」から取り逃してるからなあ…。
その「1×1」はお味噌汁を作るお話なのですが、これがなんというか、作品から「執着」を感じるのです。できたお味噌汁は、はっきりと描かれているわけではないけれど、なんかすごくおいしそうで…(笑)。作っているときの雰囲気も、食べている雰囲気もそれぞれ良い感じの作品だなと感じます。
このご本のある種メインとなるのが描きおろしの「最初はグー」。モチーフは幻想的というか、SFチックなのですが、登場する男子高校生たちの真っ直ぐな気持ちが目立っていて、これもなんというか、不思議というか、ギャップが印象的になる感じでしょうかねえ。面白い作品です。
板倉梓さんのサークル「WATTS TOWER」@ひ19aは、私は商業誌(まんがタイムスペシャル『蝴蝶酒店奇譚』)から入ったクチなのですが。この方の作品は、ほのぼのとしていそうな雰囲気のなかに、ひねったところが必ず入っているところが面白いと私は感じています。ひねり方は笑いであったり、軽い毒であったりとさまざまですが。
今回の新刊『シロとクロのせかい』は、商業誌での4コマ作品を中心に再録したコピー誌。どちらかというとひねり方は「笑い」の比率が高い作品でしょう。じつは商業誌で4コマ作品を描き始められてまだ間がないという板倉さん。スペースでお話ししたときには、「(商業でも同人でもこれまで多く描かれている)ショートストーリーとはまた違う難しさがあって。でも楽しいです。」とおっしゃっていましたが。
この作品では、起承転結の「転」の部分の突拍子のなさがなかなか面白いと感じました。10ページの長台詞の「転」なんてほんと突拍子もなくて笑えます。
ことし2月に刊行された『SERIAL BUNNY』はショートストーリー。悪から善に更正できても結局暴力を使ってたんじゃ意味ないじゃん、というバックグラウンドがあって、そこに笑いとか少しの毒とか少しのお色気とか、そういう捻りが加わって一本の作品になっている感じです。あとなんといっても、舞台がアメリカなので、ワイルドな感じも(笑)。
次回のコミティア91では、ふかさくえみさん(「すこやかペンギン」@け16b)との合同誌刊行予定とのことで、異色のコラボ(というほどではないけど)が楽しみです。
楠見らんまさんのサークル「猫が行く」は今回「疾走ピバラ145」@ひ25aさんに委託されての参加。楠見さんご本人も売り子さんをされていました。この方も商業誌(まんがタイムジャンボ『みちるダイナマイト!』)から入ったのですが…。この方もfrom コミティアなのか…。
この方のご本。一冊目は『腐女子の『腐』っ。』。基本線は1ページ完結のショートショート的まんがなのですが、どれもハイテンションに裏打ちされたアホっぽさがとても楽しいです(笑)。というかここまでハイテンションな腐女子のいづきさんとつきあえる太田くんは、果報者というのか、「ガンバレ!」というべきか(笑)。
ともかくこれは、モチーフが違っても『みちるダイナマイト!』に通じるハイテンションギャグかもしれません。これはほんとに楽しい。
二冊目の、『まちがい探し★』はショートストーリー。こちらはわりと落ち着いたテンションで、まじめにストーリーを描きつつ笑いをところどころで取って行く感じでしょうか。むしろ、続きというか他のストーリーも読みたかったです…。つーか置いてあったご本全種類買っとけという話ですねすみません。
ジャンボでの『みちるダイナマイト!』もほんとに楽しみです。
続きます。というかまだ書いたのは約30冊分の5冊か6冊分ですよね。
この一週間は、仕事と夏コミで買えなかった本を補完すべく(←金がないと言っているのにだ!)かけずりまわっていて、夏コミの疲労感がまったく抜けてません…。お酒飲んじゃうと「やる気」がなくなるのも更新の手が止まる原因なんですけどね。
と、今週はコミティアでした。今回もちゃんと前日設営から。
今回は、のべで50人ほどが設営に参加されたとのこと。
設営が2時間ほどで終わったのは、会場の狭さもありますが、かなり速かったのではないかと。
そして当日。
前日までの疲れが出たのか、起きたら昼まえだったわけですが…。
13時ごろに到着したころには、ティアズマガジンも完売しており、昨年の同時期に同会場で行われたコミティアよりもかなり参加人数が増えていた印象です。みんな貪欲すぎるだろ(笑)。
今回私は、夏コミで買えなかったサークルさん&見つけたところでどうしても欲しいと思ったところだけ買ったので、夏コミで訪れたサークルさんにはあまり立ち寄ってなかったりします。
そういえば、私が今回初めて訪れたサークルさんで、椅子のところに積んであった(おそらくサークルさんが購入してこられた)本の一番うえに、小笠原朋子さん&深森あきさんの二人誌『渚のふたり(3)』や小笠原朋子さんの個人誌『05』(「渚宮」そ02b)が置かれていたのは、「おお、サークルさんも買ってるんだ」という感じでなにげにうれしかったです。
「ストロカインムコスタ錠」さん(こ06a)で購入したのは、『夏蟲絵日記10』。夏コミ新刊ですが、夏コミで買いに行ったときは既に完売していまして。
このサークルさんのご本は、いつも定番で出されている「パン屋さんめぐりの本」シリーズもそうですが、人類の重要な欲求をあつかうだけに、ある意味卑近に感じられて、そして安心して読めるのです。
「ベーコン・ハムは肉じゃない」!? わかります。この感覚が理解できるのはやはり男の子なのかなあ?
あと、「てんたいしょー」って、天体ショーのことですか。「点対称」かと思った…。
三嶋くるみさんの合同サークル「Poppy Sood と羽々堂」(そ08a)は、歩いていて、見覚えのある画に惹かれて。
三嶋さんが昨年冬に出されたご本『ユメミルヤクソク』は、普通に上手い作品。なにがというと、展開の動かし方とか、読者のツボを突くギミックとか、そういうものの散りばめかたが普通に上手い。
ある種イチャモンをつけるとするなら、上手いので同人誌の作品という気がしないところでしょうか。その作者の作品を初めて読む人間にも感じられそうな「試行錯誤感」があまり見あたらないというのか。
羽々堂さんで出されていた、『プラチナおれんじ』(成人向け)も、読んでみるとやはり、上手いと感じられる作品。
登場する、敵役の男性のスカしっぷりがけっこうイラつきますが(笑)。
この作品は、どういう位置の作品なのかというカテゴライズが難しい。成人男性向けマンガというにはちと違うし。やはり作中で作者さんが書かれているように、ティーンズ・ラブ作品なのだろうかなと。
「Pistola Rossa」(つ03b)さんのご本は、「Radical Girls Blue」。コミティア初参加というのは、イベントも初参加なのかな? それとも二次創作では既に作品を出されているのか?
こちらのほうは、オリジナル初(?)作品なだけに、不安定なのだけれども、それだけに試行錯誤感があって面白い。不安定ではあるのだけれど、読む側を不安にはさせないものがちゃんとありますし。
最後がちょっと尻切れ感があるので、ちゃんと続きが読みたいなあと思わせる作品。三度目の恋は実った、ってことで良いんですよね?
「ICE PINK」さん(わ11a)の作品『ぷにまぞりーた』(成人向け)は、表紙をみて、何度も買おうかどうしようか迷って購入したのですが。読んでみてある意味裏切られた作品。
作中で描かれていることはかなりハードなのですが、展開の無理やりさ、ナンセンスさ、キャラクターのアタマのネジの飛び具合をあわせて読んでいると、笑えてしょうがない作品。やっていることはハードなのに、受け取る側としては、なんのギャグだ? と言いたくなるぐらいに面白い作品です。
ただし、やっていることはネタ的にハードなので、読んだ人がみんながみんな笑えるとは思えませんけれども。
ただ、久しぶりに「当たり」の本だと思いました。ギャグとしては。
ただ作者さんはさすがにギャグだと思って描いてはいないのかもしれませんが。
しばらくぶりに、意外と楽しめたコミティアでした。
帰り、自宅の近所から。
もう夏も終わるね…。
今回は疲れました。
15日の夜は、「もうスタッフをリタイヤしてもいいよな…」と考えて眠れなくなったくらいに精神的に疲れていた、というのが正直なところです。
まだ、3日間で購入した本もほとんど読んでないですし。
それどころじゃなかったので。
盆休みを完全に使い切りましたが、まったく休んでない5日間が終わりました。明日から仕事なのか…?
そして一夜明けて。そして仕事帰りに池袋でプチ4日目までかまして(笑)、あらためて購入した本を眺めてみると久々に買い過ぎた感が…。
うーん。昔と比べると本当に欲しい本だけを厳選して購入しているのですが。
一サークルの新刊フルセットが3000円とかおかしいだろ絶対(笑)。
業務は、他のスタッフに迷惑をかけることも多くて、成否半々だっただけに、量を買えてしまったのは逆に複雑です。
購入したご本の感想は別で書くとして、全体の感想としては、おそろしい東方と同人音楽、という感じです。今回の日程は、「1日目・3日目・3日目」でしたから。それなんていう『月月火水木金金』だ…。
2日目より3日目のほうが格段にうまくいったのだけど。
しばらくは発泡酒しか飲めないなあ。
そして今週末にはコミティア。コミケで購入したサークルさんとかなりかぶっているはずなので、購入冊数は抑えられるはずですが。
年に一度の東館2ホール開催。コミティア88はいよいよ明日。
前日設営に行ってきました。
この時期は他のイベントでも使われる機会が多いビッグサイト。きょう使っていたイベントからの引継ぎが上手く行かず、設営開始が予定して時間よりも30分ほどおしていたようですが、2時間できっちり終わらせるところは流石というところ。
今日のBGMは、忌野清志郎武道館ライブ盤でした。明日も使うのかな?
急遽変更したのだろうかと思うのですが、素早い…。
ティアズマガジンもいただいてきて、チェックしていたらテンション上がってきました。
でも明日は開会後1時間ちょっとしかビッグサイトにいられないんだよね…。そう思うとつらい。いや、もうひとつ行くところがあるもので。そっちもレポートを書くかなと。「いえす!マツキス!!」で。
明日に続きます
(09/5/5 19:58)
諸君! 私は帰ってきたぞ。
ということで、あわただしい一日から帰宅しました。
もうね、今日は行きの行程から一本の文章にできるくらいの状況で。
日付が変わっても、ティアズマガジンをチェックした後の昂ぶりがさめやらぬまま、ほとんど寝てない状況で(正味1時間半ぐらいか)、5時半には目を覚ましてしまいました。
もし二度寝してビッグサイトに行くことすらできない、なんてことになってももったいないのでそのまま向かうことに。
今日は途中から新宿へ向かわなければいけないという条件付で、前夜からどのようなルートをとるのが経済的かを考えるうちに、都営地下鉄が乗り放題になるホリデーパスを使って行くことにしました。朝早いのでバスも使えないですし。
で、大江戸線で月島まで出たわけですが、ここから豊洲まで東京メトロ有楽町線でひと駅。そこからゆりかもめ…、と考えると、なんかひと駅がもったいなく思えて、時間もあるし歩こうかと思いたち、そのまま歩き始めたわけです。
で、20分ほどで豊洲駅まで。豊洲についてみるとこんどは、ビッグサイトまでの道を知っているだけに、ゆりかもめで10分足らずの道のりを240円掛けて乗るのももったいなく思えて…、結局豊洲から先も歩いちゃいました(笑)。
途中、ゆりかもめの新豊洲駅のところでゆりかもめから逸れて、新たに延長開通した晴海通りを進み、「木遣り橋」、「角乗り橋」という二つの橋を渡ると、ビッグサイトの東駐車場(コミケ等の一般参加で並ぶ人にはおなじみ)の入口付近にたどりつきます。月島からだとかかった時間はおよそ45分。
この晴海通り、晴海トリトンスクエアあたりからビッグサイトまで、「晴海大橋」と先に挙げた二本の橋で結んでいるので、大江戸線の勝どき駅からでも同じくらいの所要時間で行くことができそうですね。って誰も使わないよ(笑)。
会場に着いたのは7時15分ごろ。まだ入場待機列は東館の外側(通称・ゴキブリホイホイの外)にありました。
7時45分ごろに列を館内へ入れ始め、東1ホールの入口付近から3ホール方向へ向けて列を形成。
それにしても当然ながらというか、この列、男率高すぎ(笑)。一応、コミティアは女性向けサークルも少なくないはずなのですが、スーパーコミックシティほどには気合を入れる人が少ないのかな?
そして東4ホール側は、別イベント(「ドールズパーティ」でしたか?)で女性率が著しく高い列が。売り手さんたちの登録列だったらしいですが。
そして西ホールでは「ドリームパーティ」&「コスプレ博」だかでやはり長い列。ていうかこんなにイベント被せるのやめましょうよ(笑)。
時間が飛びますが(何もないから)、10時45分ごろには列圧縮開始、11時に開場の拍手@待機列(笑)、11時5分ごろには入場していたのかな?時計を見てないのであやふやですが。
あと、今日の会場内BGMは洋楽でした。毎回選曲しているサークルさんがいらっしゃるとのこと。
今回はここまで文章が長くなったので、購入した本の感想は別項を設けて書くことにしますが、ここでは個人的に残念だった話・悔しい思いをした話をいくつか。
ひとつは、楽田トリノさん(「+10【プラステン】」え01a)の新刊が手に入らなかったこと。
じつは、この方の本は商業の単行本を2冊とも持っていまして、骨格がしっかりとしたキャラ(そして眼鏡ね)が多い外面と、そのキャラたちがとても繊細な心を抱えた内面とのギャップに、思わず萌えてしまう作品を描いておられるのですが、前日にサークルチェックをしていて、「えっ、この人もサークル参加されるんだ!?」と驚いて思わず興奮したサークルさんでした。
開場して3サークル目ぐらいに行ってみると、既刊は頒布しているものの、新刊がコピー誌になるため12時ごろの頒布になる、とのことでいったん離れたのですが、新宿へ向かうタイムリミットぎりぎりの12時20分に行ってみると新刊の頒布予定時刻が13時半になっていたという…(苦笑)。
もちろんこういうものは巡り合わせなのでしかたがない。むしろお隣のサークルさん(合同でスペースを取られていたのか?)の方に親切にしていただいて、こちらが恐縮してしまったというか。
もちろん初めてうかがったサークルでしたので興味ある既刊はすべて購入しましたけれども。
そしてもうひとつは、内村かなめさん(「CANCER.02」た22a)から、『もっと!委員長(2)』(一迅社刊)にサインを頂くことが果たせなかったこと。サインを頂けるようになるのが昼以降、というところで、12時半には会場を出なければいけない以上無理がありました。同人誌のご本は購入できたのですが。
これもなあ。サインとかって、私にとって「縁の無い人」っていうのはいるんだよなあ。
逆に、サイン会があるわけでもなく、同人誌即売会等でお会いする機会もないのに、サイン本を入手できてしまう作家さんもいるわけで。たとえば、私にとっては東屋めめ先生とか。なぜか運良くサイン本を販売するところに出くわしてしまう作家さんなのです。
さらにもうひとつ。あえて名を秘しますが(秘さないと某匿名掲示板で「燃料投下」する馬鹿がいるのだ)、とあるサークルさんで。
新刊と既刊があって、売り子さんの前で両方とも何ページか試し読みをしたうえで既刊だけ購入したら、「新刊は買わないんですか?」って。
あなた目の前で見ていたはずなのに、それおかしくない?
私の中で、試し読みして興味が持てないから新刊を購入しなかったのに? なんか不可解。
その瞬間、私の中では「察しろよ!」という気持ちが。他の人からは意味不明だと思われるかもしれないですが。
さいごにもうひとつは、芳文社の「まんがタイム出張編集部」の様子をほとんど見られなかったことですね。なかなか面白かったらしいしなあ。
しかし、芳文社さんはコミティアと一蓮托生する気になったのかな? 最近はコミティア出身作家さんを多く各誌に入れているし。
めざせ第二の青林工藝舎! か?
いろいろとかなりご本は購入できたのですが、なんか不完全燃焼だったからなのか、どうもねえ。
はやく今日購入したご本を読んで、気持ちをリセットしたいですね。
「コミックレヴォリューション」の実質後継イベントとして始まって、もう3年経つのですねえ。
さすがに年一開催をレヴォのように年二回には変えられないようですが。
4時半に目覚ましをセットしながら二度寝して(笑)、6時前に家を出たのですが、むしろそのほうが、都営一日券を無駄なく使うのにはよかったようです。現地に近づくにつれてバスも動きはじめていたし。
豊洲からはゆりかもめを使うほかなかったですが、8時前には一般入場列に並ぶことができました。まずまず。
しかし今日は朝から暑かった、というか陽射しが強かった印象。自宅に帰ってから気づいたのですが、微妙に日焼けしたのか火照りが…。
入場列ではぐうぜん、右隣と前方に並ぶ人が女性だったのですが、圧倒的に男性が多い場所では、女性は物静かになるものなのでしょうか?
むしろ私の左側にいた学生さんらしき男性グループや若者たちのほうがかなりかしましかった!(笑)
開場時刻の10時半になると、外の入場列でもみんな拍手をするのはコミケ文化ですね(笑)。
11時前には私のいた列もつつがなく入場。私はもちろんapricot+へ。
スペースの場所が近づくにつれて、「なんか4ホールから6ホールまでぶち抜きで列ができてねえか!?」とびびったのですが、その列はCUT A DUSH!!さんの列だったので(笑)安心したのですが、apricot+もけっこう長い列になっていました。
とはいえ、今回の頒布は新刊1種で、一回あたりの購入数を3部限定にされる絶妙さ(だったと思います)でしたので、列に並んでから15分ほどで購入することができました。
蒼樹うめさんのご本は、これまで私はコミケのときに人づてで購入してもらっていた(いちばん最初のときだけ書店委託)ので、蒼樹うめさんのスペースで直接購入するのは初めてだったりします(笑)。
この時間、蒼樹うめさんも売り子をされていたのですが、残念ながら蒼樹うめさんが売り子をされていた列には並べず(そもそも列は選べないので)。
でも、蒼樹うめさんの「ありがとうございます!」というお声が、売り子で接客される頻度よりも明らかに多く聞こえたのは、私を含む購入者さんみんなに向けてのお声だったのかなあ? と思うと、うめ先生いいひとすぎ! と感じずにはいられませんでした。
蒼樹うめさんの今回のご本は、ひとことで言うと「よろず本」。
『喰霊 -零-』の、マイナーコードっぽいイラストは、一枚絵だけど文章並みに語っている絵だなあとか、モンハン4コマはすごくイカしてたり(「踊ってる!!」に笑いました!)、オリジナルの甘々恋まんがでは、最後のページで坂口くんがする、体は佐倉さんと反対に向けながら手を「ユー!」と向ける身振り手振りに吹きつつもしみじみしたりして、とてもたのしいご本です。
というか、「恋」って、あんな感じでいいんだよ! グリーンダヨ!(違)
書店委託等で、読みたい人がみんな読むことができれば良いのですが。
そのほかのサークルさんは、待機列でなんとか探し出したサークルさんばかりなのですが(カタログ当日購入なので…)。
みぶなつきさん(Lily Lily Rose・ふ56a)のご本。一冊は新シリーズの「設定」本。どうやら今後は、オリジナルのキャラ付けを行ったキャラクターを揃えて制服本を作りたいご様子。
まんがになるのかイラストの集合体で作られるのか、楽しみになってきます。
もう一冊の、他の作家さんと2人誌で出された「しゅごキャラ!」本は、動きを感じさせるイラストで、相方の作家さんのイラストとともに、楽しいというのか、エロスというのか、面白い。
今回時間的にはいちばん長時間並んだ石恵さん(偽MIDI泥の会・ふ21a)のご本は、いつもは書店委託で購入しているのですが。
なんというか、この方はいつもフルカラーで力の入ったご本を作ってくる作家さんですよね!
で、今回のご本でいちばん…なのは裏表紙の唯[けいおん!]だと思います。脱いですらいないんだけどね(笑)。
でもって、今夏には単行本(成年向)も出されると?
成年向けコミックの単行本は意識して買わないようにしていたのですが(理由は単純。欲望の赴くままに買っていたら収拾が付かなくなるから)、石恵さんの単行本なら、買います。
そして今回唯一歩いていて見つけた、ナナミヤスナさん(りんごマニアックス・せ52b)のご本。といっても、この方のご本、『くちどけショコラ』を書店委託で購入しているので、その表紙を見つけて足を止めたのですが。
最初に読んだ『くちどけ?』のときから思っていたのですが、この方の描くキャラクターは表情が豊かだ、というか。画に表現力がある人だと思いました。
今回の新刊の表紙はすごいし(いろんな意味で)。
でもなんか、今回の『ゆきどけシュガー』&前作の『くちどけ?』のような表紙とそのキャラは今回限りらしいですけども。というか、今回購入した新刊と前々作を含めて3作とも同じキャラらしいのですが、前々作と後の2作ではぜんぜん違う?(笑)。でも前々作のもそれはそれで、良いです…。
で、今回まわったサークルさんは全部だったりします。午前中には退散。やはり朝早くから並んで歩き回るのは厳しいです。
あと、このイベントはカタログが面白いのです。レヴォ時代からの伝統ともいえますが。
今回、内村かなめさんが4コマで描いておられて(というか、連載?)、これがさすがに笑えるのですよ。当事者でなければ(笑)。
いや私も、COMIC1では当事者じゃないから良いんだ、笑ったって。
それと高永浩平さんが描く、売れない漫画家さん貧乏物語が面白いです。きれいな川や田んぼに住んでいないザリガニには、寄生虫がいるらしいから要注意だ! ジストマとかがいるとわりと命に関わるらしいです。
それと、館の内外を歩くたび(というかほとんど外周を見ていたわけですが)、COMIC1のスタッフさんたちが働いているのを見ていて、私も今後(お盆と暮れに)スタッフとして働くための活力を与えられた気がしました。
あと、こういう感じで横断的にスタッフが揃うイベントだと、自分が働いているホールのノウハウだけじゃない、他のホールのノウハウも吸収できるという点で面白いなと、外周の列に並んでいて思った次第です。